多くの列車が10両編成で運転されるようになり、10両の貫通編成が年々増加している小田急。
小田急では10両固定編成と呼ばれることが多い編成形態ですが、5000形の登場によって全体に占める割合も多くなってきています。
以前は4両と6両を繋いだ編成が圧倒的に多数派でしたが、10両の貫通編成はどのような過程を経て増えてきたのでしょうか。
現在も活躍している1091Fがその編成で、4両と6両を繋ぐのが標準となっていた小田急において、当時は圧倒的に特殊な存在でした。
1000形の10両貫通編成はその後も増備され、最終的に4本が揃うこととなります。
4本という限られた増備で終わっていますが、必要以上に造らなかったことに加え、当時の急行は途中駅で分割併合をすることが多かったため、用途が限られていたという事情があります。
10両貫通編成は、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への直通運転用であり、分割併合がない列車に限定して使うことで実現しました。
用途が限られてしまうため、10両貫通編成はその後しばらく増備されず、2000形は将来的な10両化を見据えての登場でしたが、最後まで実現することはありませんでした。
3000形に増備が移行してからも、6両と8両ばかりが登場し、1000形の4本は引き続き特殊な存在となっていました。
千代田線に乗り入れる車両として4000形が登場し、4両と6両を繋いだ1000形の10両と交代することとなり、7本が一気に登場します。
小田急線内を中心に走るようになった1000形は、中間に入っていた先頭車を活用することで、新たな活躍の場を得たことになります。
用途が限られていた10両貫通編成ですが、2008年に分割併合の多くが廃止されたことで、その時点から運用上の制約がほぼなくなりました。
現在と同様に、小田急線内のみの運用でも10両貫通編成を活用できるようになり、少数派から多数派への変化が始まります。
4000形については追加の増備が行われ、最終的に16本が揃うこととなりました。
従来車の置き換えや、編成の増強に合わせて3000形の編成変更も行われ、中間車を追加で増備して6両と8両の編成に組み込み、10両貫通編成を12本としています。
1000形についても、リニューアルに合わせて組み替えを行い、10両貫通編成は7本となりました。
近年は5000形の増備が行われ、現在は12本が顔を揃えています。
異形式を繋いで10両とするケースはほとんど見られなくなり、現在は8000形で4両と6両を繋いでいる程度で、10両貫通編成は小田急の中で圧倒的に多数派となりました。
ロマンスカー以外では、4両を繋いだ8両も含めて、編成の中間に先頭車が入るケースは最終的に見られなくなってしまいそうですね。
小田急では10両固定編成と呼ばれることが多い編成形態ですが、5000形の登場によって全体に占める割合も多くなってきています。
以前は4両と6両を繋いだ編成が圧倒的に多数派でしたが、10両の貫通編成はどのような過程を経て増えてきたのでしょうか。
用途が限られていた10両の貫通編成
小田急における最初の10両貫通編成は、1000形の増備車として1992年に登場しました。現在も活躍している1091Fがその編成で、4両と6両を繋ぐのが標準となっていた小田急において、当時は圧倒的に特殊な存在でした。
1000形の10両貫通編成はその後も増備され、最終的に4本が揃うこととなります。
4本という限られた増備で終わっていますが、必要以上に造らなかったことに加え、当時の急行は途中駅で分割併合をすることが多かったため、用途が限られていたという事情があります。
10両貫通編成は、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への直通運転用であり、分割併合がない列車に限定して使うことで実現しました。
用途が限られてしまうため、10両貫通編成はその後しばらく増備されず、2000形は将来的な10両化を見据えての登場でしたが、最後まで実現することはありませんでした。
3000形に増備が移行してからも、6両と8両ばかりが登場し、1000形の4本は引き続き特殊な存在となっていました。
本格的な10両貫通編成の時代へ
10両の貫通編成が特殊な車両となっていた小田急ですが、動きがあったのは2007年のことでした。千代田線に乗り入れる車両として4000形が登場し、4両と6両を繋いだ1000形の10両と交代することとなり、7本が一気に登場します。
小田急線内を中心に走るようになった1000形は、中間に入っていた先頭車を活用することで、新たな活躍の場を得たことになります。
用途が限られていた10両貫通編成ですが、2008年に分割併合の多くが廃止されたことで、その時点から運用上の制約がほぼなくなりました。
現在と同様に、小田急線内のみの運用でも10両貫通編成を活用できるようになり、少数派から多数派への変化が始まります。
4000形については追加の増備が行われ、最終的に16本が揃うこととなりました。
従来車の置き換えや、編成の増強に合わせて3000形の編成変更も行われ、中間車を追加で増備して6両と8両の編成に組み込み、10両貫通編成を12本としています。
1000形についても、リニューアルに合わせて組み替えを行い、10両貫通編成は7本となりました。
近年は5000形の増備が行われ、現在は12本が顔を揃えています。
異形式を繋いで10両とするケースはほとんど見られなくなり、現在は8000形で4両と6両を繋いでいる程度で、10両貫通編成は小田急の中で圧倒的に多数派となりました。
おわりに
8000形が引退すると、小田急の10両は貫通編成に統一されることになるのかもしれません。ロマンスカー以外では、4両を繋いだ8両も含めて、編成の中間に先頭車が入るケースは最終的に見られなくなってしまいそうですね。
コメント
コメント一覧 (12)
ワタシダ
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自分の実感としては千代田線乗り入れ非対応で製造された3000の10両化(元6両の3090番台、元8両の3080番台合計12編成)で10両貫通が主流になったといったところです。
ただ、10両、6両、4両にそれぞれ予備車を持つよりも時に6+4を組む余地をつくった方が予備車両の保有を減らせますので、完全な10両貫通化がよいとは思っていないです。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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伊勢原移転も無くなったし、現状維持かねー
ワタシダ
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2ハンドルも2000形のみ。更新も無さそうだし今後の各駅停車の運用に注目したいと思います。
全部10両だと輸送力過多だし、今さら8両新製は・・・さてさてどうなるのか?
ワタシダ
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今後小田急ではラッシュ時の混雑緩和と非常時の避難誘導効率化から10両固定編成が主流となりそうですが、江ノ島線や小田原線の末端部、箱根登山線といった短い編成が入線できない区間向けの車両についてもどうなるのか気になるこの頃です。
ワタシダ
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3000更新車には電気連結器がなく、単独運用になると思われます。
そうなるとますます見ることが難しくなってしまいますね。
ワタシダ
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江ノ島線と小田原線の末端区間の各停が10両編成にならない限り実現までに時間がかかりそうですね。
ワタシダ
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ワタシダ
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