新宿駅西口の再開発が本格的にスタートし、2022年10月2日に営業を終了した小田急百貨店新宿店の本館。
営業終了後は少しずつ建物を解体する準備が進んでいますが、最近は外側の足場も目立つようになってきました。

見慣れた風景の見納めが近付く新宿駅西口ですが、今後は歩行者の導線にも変化があると思われ、目が離せない状況が続くこととなります。

組まれ始めた解体工事の足場

小田急百貨店の営業が終了した後も、しばらくは特徴的な外観を見ることができましたが、最近は徐々に足場が広がりつつあります。
足場が組まれている範囲はまだ一部ですが、今後は日が進むごとに広がっていくことが予想され、見慣れた風景はあっという間に過去のものとなりそうです。

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建物の周囲を囲む足場は、少しずつ範囲を広げています。
多くの人が行き交う新宿ですから、安全面で気を使わなければいけない部分も多いと思われます。
既に建物の内部では歩行者導線の整理が始まり、通行区分の指定や、係員による誘導も行われています。

工事は始まったばかりですが、現在歩行者が通行する場所も解体対象となっていることから、今後はさらに歩ける場所が制限されてくるのでしょう。

変更が予告される歩行者の導線

具体的な内容はまだ発表されていませんが、小田急と東京メトロからは歩行者導線が順次変更になると告知されています。
どの程度の規模になるのかは未知数なものの、他の地域で行われている再開発の様子を見る限り、それなりに大きな変更となるのではないでしょうか。

JR東日本のホームから見れば分かるとおり、小田急のホーム上にも解体予定の建物があります。
小田急百貨店をはじめ、モザイク通りを含めた新宿ミロードの建物も今後解体されます。



閉店することが発表されたロマンスカーカフェについても、小田急レストランシステムから再開発に伴うものとの発表がされ、駅構内についても動きが出てきました。
ロマンスカーカフェ付近には改札口もあり、今後はそちらにも影響が出てくるのかもしれません。
他の改札口も含めて、工事の過程で閉鎖や移設が行われる可能性もあり、歩行者の導線が変化する日々が続きそうです。

もう一つ気になることは、ホームの上に建物があることから、運用上の制約が生じるのかという点です。
一部のホームを閉鎖して工事を進めるようなことがあるとすれば、今後は列車の運行にも影響します。
降車専用ホーム等にホームドアの設置を行っていないことも含めて、何らかの意図があるのかもしれませんね。

おわりに

解体工事の進展に伴い、今後は様々な影響が出てくると思われる小田急の新宿駅。
工事期間中にどのようなパズルが組まれていくのか、今後の展開に興味は尽きません。