起点の新宿から離れるほど、駅間距離が広がっていく小田急線。
都市部から郊外へと向かうことがその理由ですが、車内から見える風景も変化していくため、そのような面を楽しめるのも小田急の魅力です。

駅と駅の距離は様々ですが、隣の駅が見えてしまうぐらい近い場所もあります。
小田急にはどれぐらいそのような場所があるのでしょうか。

隣の駅が見える条件

小田急に限らず、隣の駅が見えてしまうというケースは、全国に散見されます。
大前提の条件としては、駅間の距離が短いという点があげられ、多くのケースはこれに当てはまります。

しかし、近ければよいというほど単純なものではなく、他の条件が組み合わさることで、隣の駅が見えるという状況が生まれます。
駅と駅の間が直線であることや、カーブしていても見通しがよいこと等があげられ、条件が揃う場所は意外と多くはありません。
直線で見えなくはないような場所でも、駅間距離があると肉眼では認識することが困難になるほか、建物によって遮られてしまうケースも多くなっています。

隣の駅が見えてしまう場所

全部で70の駅がある小田急ですが、隣の駅が見えているという場所は限られています。
短い駅間がそこまで多くないというのも理由ですが、建物の増加によって遮られている場所もあるためです。

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最も新宿寄りにあるケースとしては、狛江と和泉多摩川、和泉多摩川と登戸があげられます。
高架を走ることで見通しもよく、そのまま歩いてしまいたくなるような距離感です。
小田原線には、豪徳寺と経堂のように見えなくはないような場所もありますが、少々無理があるので対象外とします。

支線に移ると、江ノ島線の南林間と鶴間が当てはまります。
直線で駅間距離が短く、鶴間のホームが短いためか、加速した電車はすぐに減速を始めるような区間となっています。

最後に多摩線ですが、黒川とはるひ野が当てはまるといえそうです。
駅間はありますが、トンネルの先にぼんやりと駅が見える状態で、他とは異なる面白いケースとなっています。

おわりに

歩いたほうが早いのではないかと思うぐらいの駅間だと、隣の駅が見えてしまうようなケースがあるようです。
新駅の設置によって今後も増える可能性はありますが、かなり低い確率となりそうですね。