小田急が伊勢原市内に新駅の設置を計画しているとNHKが報道したのは、2023年2月24日のことでした。
報道の中で触れられていたとおり、3月8日には小田急と伊勢原市が連携協定を結び、新駅の構想は正式発表となりました。

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発表の中では、総合車両所の建設や新駅の設置について触れられていますが、スマート新駅という気になる表現があります。
無人駅を想定していると考えられるスマート新駅は、どのような姿となるのでしょうか。

総合車両所の建設とスマート新駅の設置

新駅の設置がクローズアップされた2月24日の報道でしたが、小田急と伊勢原市が締結した「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」においては、総合車両所の建設が主軸となっていました。
総合車両所は、同時に整備される田中笠窪線という都市計画道路に隣接しますが、新駅の設置は地域一帯への見返りという面が強いのかもしれません。

気になる完成時期については、2026年度に総合車両所の建設を開始し、2033年度に完成させることが予定されているようです。
それなりに時間がかかるようですが、用地の買収や配線の変更が伴うことを考えると、当然の結果なのかもしれません。
約10年後の未来に完成する予定ということになりますが、TIOSを搭載しない車両との関係等、気になる点も見受けられます。

さて、新駅のほうはどうなるのかというと、あまり多くの情報はない状況となっていますが、スマート新駅というワードが目立ちます。
近未来のスマートモビリティ社会へ向けてという表現もあり、移動における価値の変化や、人口減少時代を見据えた新駅を想定しているようです。

スマート新駅はどのような姿になるのか

スマート新駅というワードを目にして、最初に浮かんだのはスマートインターチェンジの存在でした。
ETCを搭載した車両のみが通行可能なスマートインターチェンジは、料金の徴収員が不要となることで設備の簡略化を実現しており、コスト面でのメリットが大きいといえます。

スマートインターチェンジのイメージから、スマート新駅は無人駅になると予想しましたが、報道に目を通すとやはりそういった駅が想定されているようです。
ICカードやMaaSの活用による無人化が考えられているようで、近年に見られるようになった、交通系ICカード専用の改札口を発展させ、駅自体を無人で運営できるようにするということなのでしょう。
無人駅という表現にはあまりよいイメージがないかもしれませんが、係員がいなくても問題なく利用できる設備にすることが、スマート新駅で考えられていることなのだと思われます。

自動改札機でのトラブルが発生しやすい切符は使えないのでしょうし、現金さえもほとんど扱わない可能性がありそうです。
セキュリティー等に関してはカメラを活用し、バリアフリーについても徹底されることが予想されます。
総合車両所が隣接することから、いざとなればスタッフを急行させることも容易であり、そういった面でも新しい取り組みはしやすそうです。

もう一つ気になることとして、スマート新駅はコンパクトな設備になるという表現があげられます。
コンパクトな設備というのは、駅全体が小さいという意味を含むのか、それによって駅の規模が左右されます。
運行上の拠点になる可能性はまだ残っていますが、その役割は伊勢原駅が担うことになるのかもしれません。

おわりに

スマート新駅になると発表され、どのような姿になるのかが気になる新駅。
開業時期については不明ですが、総合車両所の建設と密接に関係することは間違いなく、同時期になる可能性が高そうですね。