1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9008Fの概要

9000形の2次車として1972年の後半に登場した編成で、4両編成となっています。
他の4両と同様に全ての車両が電動車となっており、編成単独の場合には出力に余裕があります。

2次車では仕様変更が発生し、側面の表示装置が電動の幕式となったほか、前面の種別幕についても種別ごとに文字の色が異なるものへと変わりました。
乗務員室の扉についてはステンレス製に変更され、無塗装とされています。

登場からしばらくの間は小田急線内用の車両として使われ、後に営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線に乗り入れるための改造が行われています。
正面の手すりは前後で同じ形状でしたが、乗務員室内に貫通路を構成するための改造が1978年度に行われ、合わせてデハ9308の手すりが交換されました。

車体修理は1990年度に行われ、老朽化した部分の補修や化粧板の交換等により、居住性の改善が図られました。
晩年は他の4両と組んだ8両で使われますが、相方は9009Fであることが多く、なぜか9007Fとはあまり組みませんでした。
3000形の8両へと置き換えられたことで、2005年度に廃車となりました。

編成表

デハ9008-デハ9108-デハ9208-デハ9308
※左側が新宿方

製造区分

デハ9008:2次車
デハ9108:2次車
デハ9208:2次車
デハ9308:2次車

製造所

デハ9008:川崎重工業
デハ9108:川崎重工業
デハ9208:川崎重工業
デハ9308:川崎重工業

竣功日

デハ9008:1972年11月17日
デハ9108:1972年11月17日
デハ9208:1972年11月17日
デハ9308:1972年11月17日

車体修理竣功日

デハ9008:調査中
デハ9108:調査中
デハ9208:調査中
デハ9308:調査中

廃車日

デハ9008:2005年10月14日
デハ9108:2005年10月14日
デハ9208:2005年10月14日
デハ9308:2005年10月14日

9008Fの写真

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