現代の都市部にある駅において、必要不可欠な設備となっているのが、無人の状態で改札業務を行うことができる自動改札機です。
小田急では1990年度から本格的な導入がスタートし、現在は全ての駅に設置されています。

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自動改札機の設置は平成の初期に集中して行われましたが、駅によって導入時期は異なっていました。
当然設置されるのが遅い駅もあったことになりますが、どの駅が該当するのでしょうか。

7年をかけて設置された小田急の自動改札機

小田急の駅で自動改札機の導入が始まったのは、1990年度のことでした。
最初に設置された駅は、新宿、百合ヶ丘、愛甲石田の3駅で、その後有人改札口は急速に減っていくこととなります。



当時はSuicaやPASMOのような便利なものはなく、電車に乗る際は切符を買うのが当たり前の時代でした。
磁気情報がない裏が白い切符は自動改札機を通ることができず、注意喚起が盛んに行われていたことを思い出します。

自動改札機の全駅への設置完了は1997年度のことで、約7年をかけて進められたことになります。
この時点では、全てが自動改札機になったわけではなく、臨時改札口等への設置はその後も続けられました。

自動改札機の設置が遅かった駅

3駅の設置からスタートした自動改札機は、その後ハイペースで他の駅にも展開されていきました。
数年後には有人改札口を珍しいと感じるようになったと記憶しており、切符を自動改札機に入れて通過することは、いつの間にか日常となっていきます。

駅によって自動改札機の設置時期は異なりますが、遅くまで有人改札口のままだったのはどの駅なのでしょうか。
多くの駅に設置が済んでいた1994年度の時点で、未設置だった駅は以下のとおりです。

・登戸
・読売ランド前
・柿生
・開成
・栢山
・富水
・螢田
・足柄
・六会(六会日大前)

既に9駅を残すのみとなっており、登戸と柿生以外の7駅は1995年度の設置駅であることから、限られた駅だけが最後は残っていたことが分かります。
ある程度均等なペースで進んだのではなく、相当なハイペースで設置が進められつつも、一部への設置が遅くなったという歴史がありました。

おわりに

あっという間に設置が進み、日常生活の一部となった小田急の自動改札機。
現在は非接触型ICカードが主流となり、切符を使うシーンはかなり減っているといえますが、QRコードへの置き換え等、自動改札機はさらに進化していくことになりそうですね。