各駅停車と急行の中間に位置する列車種別として、現在は東京メトロの千代田線と直通運転をする列車に設定されている準急。
停車駅が少ない通勤準急も合わせて、複々線化前よりも運転本数は増加しています。

20181202_01

現在は活躍の場が増えた小田急の準急ですが、かつては運転本数が比較的少なく、新宿を発着する列車も設定されていました。
複々線が完成する直前においては、どれぐらいの準急が設定されていたのでしょうか。

平日ダイヤで設定されていた準急

2016年のダイヤ改正で運行パターンが大きく変更されて以降、準急の運転本数はそれ以前より増加しました。
しかし、現在よりも希少性は高く、1日を通して数えられる程度の本数となっていました。

複々線が完成する前年の2017年には、定時性を向上させるためのダイヤ修正が行われていますが、基本的なパターンは2016年と同様です。
2017年に修正されたダイヤにおいて、準急はどれぐらい設定されていたのでしょうか。

まずは平日ダイヤでの設定状況ですが、以下の本数となっていました。

【新宿方面】
上り:11本
下り:5本

【千代田線方面】
上り:9本
下り:9本

下り列車のほうが少ないのは想定どおりでしたが、新宿方面と行き来する列車が意外に多く設定されています。
運行時間帯はラッシュ時が中心となっており、それ以前より増えたとはいえ、限られた本数となる理由でもありました。
この時期には他社の車両による準急も復活し、東京メトロの6000系も充当されています。

土休日ダイヤで設定されていた準急

ラッシュ時の運転が基本だった以前の準急は、その特性から土休日の本数が少なめでした。
走っていないことはなかったものの、ほとんど見かけた記憶がありません。

どれぐらい少なかったのか、土休日ダイヤについても確認してみたところ、以下のとおりとなっていました。

【新宿方面】
上り:6本
下り:2本

【千代田線方面】
上り:3本
下り:2本

思っていたよりは設定されていたものの、平日に比べるとかなり少なめです。
千代田線方面はかなり少なく、上下を合わせても僅かに5本となっています。

おわりに

停車駅が変わり、複々線化後は東京都区内を中心に多く運転されるようになった準急。
小田急の車両でも運転され、様々なパターンが見られた時期が既に懐かしく、それだけ月日が流れたということなのかもしれませんね。