神奈川県藤沢市の玄関口として、小田急、JR東日本、江ノ電の3社が乗り入れている藤沢駅。
小田急は江ノ島線がスイッチバックをする駅として有名ですが、運行系統が分断されたことで、通して運転する列車は少なくなりました。

そんな藤沢では、以前から計画されていた駅の改良工事が2023年度から始まります。
長い期間を要するとみられる改良工事ですが、駅はどのように変化するのでしょうか。

長期間に渡る藤沢駅の改良工事がスタート

計画の存在が明らかにされながらも、なかなか動きがなかった藤沢駅の改良工事ですが、2023年度から工事が始まることになりました。
既に具体的な動きもあり、改札付近にある施設がクローズし、箱根そば、セブンイレブン、横浜銀行のATMがなくなっています。

改良工事は駅構内の導線を整備し、各路線の乗り換えをしやすくすることが主目的とされており、1階に改札口がある小田急の駅には大きな変化があります。
2023年度から開始される改良工事ですが、第1期と第2期に分けて行われるようで、まずは小田急側の工事を進める計画となっています。
第1期は2023年度から2027年度までの予定とされており、第2期は2028年度以降に行われる予定のようです。

藤沢駅はどのように変化するのか

第1期の工事では、小田急側の自由通路を拡幅し、広いコンコースを設けた橋上駅舎化が行われます。
自由通路の幅は8mから16mとなり、改札口は2階へと移されますが、規模を縮小して1階の改札口も残されるようです。
事務所やトイレが2階に移るのかどうかも気になるところで、残る1階の改札口が交通系ICカード専用になる可能性もあります。

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大きな変化が予想される改良工事ですが、第1期の段階では終端部側の工事が中心となります。
乗り換え用の跨線橋は一旦残るようなので、写真を撮った位置からの風景はあまり変わらないかもしれません。
一方で、ホームドアの設置や配線変更が行われるのかも気になるところで、終端部側に線路を延長するようなことがあれば、10両が停車できるホームが増えるといった、意外な変化が生じる可能性もあります。

第2期については、JR東日本側にも大きな変化がある予定で、小田急も含めて改札内のコンコースが拡幅され、跨線橋の撤去が行われます。
拡幅されたコンコース内には、乗り換え用の改札が設けられるほか、JR東日本は自由通路にある事務所等の移転を行う計画となっているようです。

おわりに

完了まで長い年月を要する改良工事により、藤沢駅は最終的にどのような姿となるのでしょうか。
江ノ島線の運用にも影響が生じる可能性があり、今後の動きが気になるところです。