2023年度の鉄道事業設備投資計画が発表され、町田と本厚木でホームドアの使用を開始することが明らかになった小田急。
設置に向けての準備を進める駅もあるようで、37駅への整備に向けて着実に進みつつあります。

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設置の準備が進んでいる駅は多くあるものの、2023年度に使用を開始する駅は少なく、今後の動きが気になる状況となっています。

10駅でホームドアが稼働する状態になる2023年度

複数の駅で設置の準備が進められているホームドアですが、2023年度に新たに稼働する駅は2駅にとどまりました。
町田と本厚木が対象となっていますが、本厚木の1番ホームと2番ホームは2022年度に設置されているため、完全に新規となる駅は町田のみとなります。

2023年度は町田が新たな設置駅となることが分かりましたが、小田急で2番目に利用者が多い駅であり、そういった面が考慮されたのでしょうか。
既にホームドアが稼働している駅と、2023年度の設置駅を合わせると、以下の10駅に整備される状態となる見込みです。

・新宿(4・5・8・9番ホーム)
・代々木八幡
・代々木上原
・東北沢
・下北沢
・世田谷代田
・梅ヶ丘
・登戸
・町田
・本厚木

全部で70の駅が小田急にはあるため、設置率は14%ということになります。
まだまだ低い状況ではありますが、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することで、設置のペースは今後上がるものと思われます。

2024年度以降は設置のペースが加速か

鉄道駅バリアフリー料金制度の活用により、小田急は2032年度までに37駅のホームドアを整備する計画としています。
新宿から本厚木までの全駅に加え、中央林間、大和、藤沢が対象となります。

2022年度から2025年度にかけて、新たに11駅に設置することも発表されており、逆算すると2025年度の時点での設置駅は19ということになりそうです。
短期的な計画に対しては、2023年度時点で2駅という状態になることから、2024年度から2025年度にかけて9駅の設置を進めることになり、今後はペースが上がるものと思われます。

既に設置の準備が進んでいる駅もあるため、設置だけは2023年度に行い、使用を開始するのは2024年度というケースもありえます。
ホームの延長を繰り返してきた小田急は、同じ駅に複数の構造が混在しているケースも多く、既存のホームに設置するのが大変なのかもしれませんね。

おわりに

少しずつではありますが、小田急にもホームドアが設置された駅が増えてきました。
現時点では対象外となっている駅も含め、どの駅から設置が進むのかについても気になるところです。