向ヶ丘遊園駅の新宿方に設置され、今後廃止されることが決まっている小田急の登戸1号踏切。
東京都から神奈川県に入って最初の踏切ですが、ラッシュ時を中心に開かずの踏切となっています。

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将来的な廃止に向けて2023年は動きがあるようで、まもなく車両の通行が規制されます。
廃止時にはどのような状況になるのかも含め、現状を整理してみたいと思います。

車両が通れなくなる登戸1号踏切

複々線化によって立体化が進められた小田急では、代々木上原から登戸にかけての踏切がなくなりました。
長く続いた複々線区間を抜けて最初の踏切は、登戸から向ヶ丘遊園の駅間に存在しており、名称は登戸1号踏切です。

現在は地上にある向ヶ丘遊園ですが、複々線化時には高架化をする想定となっているようで、その際に踏切も廃止する計画となっていました。
しかし、新百合ヶ丘までの複々線化を進めるのは容易ではなく、具体的な進展もない状況となっていることから、踏切は計画どおりに廃止を進め、代替として跨線橋を暫定整備する計画とされました。

踏切の廃止は2025年度の予定ですが、2023年6月5日からは車両の通行ができなくなると発表され、廃止に向けての動きが表面化しつつあります。
歩行者については引き続き利用が可能で、自転車についても同様の扱いとなります。
自転車以外の車両については、登戸寄りにある高架下の道路に迂回が必要となりますが、高さの制限があるため注意が必要です。

踏切の廃止に合わせて整備される跨線橋

一旦は車両を通行止めとする登戸1号踏切ですが、廃止に向けて今後は跨線橋の整備が行われます。
跨線橋の設置は2025年度の予定とされており、使用開始に合わせて踏切が廃止されるようです。
川崎市の発表では小田急が整備するとされていますが、どのようなものとなるのでしょうか。

設置場所は踏切よりもやや駅寄りとなるようで、ホームの間近か、少しかかるぐらいになりそうです。
自転車も通れるような大きなものとなるのか、単純な歩行者導線のみとなるのか、エレベーターが設置されるのか等、詳細についてはまだ分かりません。
暫定的なものとはいえ、長く使うことになるのでしょうから、本設に近いものが造られる可能性もありそうです。

おわりに

区画整理が終盤にさしかかり、登戸から向ヶ丘遊園にかけての風景は一変しています。
上り線側には、解体が想定される建物がまだ残っていますが、跨線橋の設置に合わせてどうなるのか、こちらも気になるところです。