上りにのみ待避線を備え、朝のラッシュ時には多くの列車が通過待ちを行う小田急の鶴川駅。
現在は上り線側の地上に駅舎が設けられていますが、駅周辺の再整備事業に合わせて、今後橋上駅舎化が行われます。

まもなく始まると思われていた工事ですが、2023年6月から着工することが発表され、おなじみの風景は少しずつ過去のものとなりそうです。

工事がスタートする小田急の鶴川駅

東京都町田市にある鶴川では、駅周辺の再整備事業が進められています。
この事業と合わせ、小田急は橋上駅舎化を行う予定となっており、2023年度の鉄道事業設備投資計画において、年度内に着工予定であることが発表されていました。

そんな中、2023年5月26日には、町田市と小田急の間において、「鶴川駅南北自由通路整備事業及び駅改良工事の着手に関する施行協定」が締結されました。
2023年6月からは工事にも着手する予定となっているようで、一気に動きが慌ただしくなりつつあります。

工事は2028年度までとなっていますが、2027年度の終わりには使用を開始する予定となっており、約5年程度の期間をかけて建設工事が進められるようです。
橋上駅舎と繋がる南北自由通路の整備も行われるため、鶴川の風景は大きく変わることになるでしょう。

大きな変化が予想される鶴川駅の風景

鶴川駅の周辺といえば、南北で風景が大きく異なるのが特徴の一つです。
北側が東京都なのに対して、南側は少し進むと神奈川県になっており、そういった面も発展の違いに影響したのでしょうか。
南側には長く農地が残っており、北側との対比が面白い風景を生み出していました。

現在の鶴川は、このように南北のまちが駅によって分断されているため、南北自由通路を整備することで、まちの一体化が図られる予定となっています。
橋上駅舎への改良は、南北自由通路の整備に合わせて行われるものであり、自由通路との一体化が図られる予定です。

改札についてもまとめられる予定と発表されており、南口の改札がどうなるのかについても気になるところです。
南口の改札は、ホームに階段を使わずに入ることができますが、橋上駅舎化により廃止となってしまうのかもしれません。

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橋上駅舎が設けられる場所は、現在跨線橋がある位置から少し新宿寄りとなる予定で、写真の奥に見える小田急マルシェより手前側となります。
写真で空き地となっている部分は、バスの乗車場等になる予定となっており、現地では既に工事が進められ、早くも風景は大きく変化しつつある状況です。

おわりに

改良工事が始まることで、数年後には風景が一変すると予想される鶴川駅。
地上にある改札から駅構内に入り、階段を上り下りしてホームと出入りする状態は、橋上駅舎化により少しスマートなものへと変わりそうですね。