保守作業を効率化するため、営業用車両に測定用の装置を搭載する動きが広まってきました。
小田急では2003年に検測用車両のクヤ31形を製造し、日中に検測を行うようになりましたが、車両の更新時期が近付いている状況で、営業用車両での検測に移行する可能性が生じつつありました。
そんな中、各社の連名でリリースが出され、小田急が線路設備モニタリング装置の導入に向けて動いていることが発表されました。
営業用車両での検測に舵を切ることで、クヤ31形の今後が気になる状況となりつつあります。
日本線路技術が保線管理システムの「RAMos+®(ラモスプラス)」を開発したという内容で、その他の各社が線路設備モニタリング装置を導入することで、メンテナンスを効率化するというものです。
ラモスプラスは、線路設備モニタリング装置で得られたデータを集約し、同じプラットフォーム上で処理を行うものです。
各社が独自のシステムを構築する場合と比較して、開発費の削減が可能となることや、メンテナンスの生産性が向上するといったメリットがあるようです。
リリースの中では、小田急が全線で線路設備モニタリング装置を導入するとされており、今後営業用車両に搭載される可能性が高くなりました。
新造車両に搭載するのか、既存車両を改造するのかについては不明なものの、小田急における検測は新たなステージへと進むことになります。
牽引車が8000形となった時点で、クヤ31形を長く使わない可能性が生じつつありましたが、今回のリリースはその点でも深い意味を持つことになります。
今後の導入予定につき、今すぐに何らかの動きがあるわけではなさそうですが、検測用の機器を更新してクヤ31形を引き続き使用する可能性については、今回の発表でほぼなくなったといえそうです。
クヤ31形を使用して行う軌道検測については、後々線路設備モニタリング装置が担うことになるとみられます。
一方で、気になる点もあります。
クヤ31形では架線検測も行っているため、それをどうするのかという問題があり、限定した用途のために残す可能性もありえるでしょう。
しかし、営業用車両で架線検測を行うことも既に可能となっているため、小田急もこれを導入する場合、それはクヤ31形が役目を終えることを意味します。
いずれにしても、クヤ31形が今後も長く使われる可能性は低くなったものと思われます。
どのぐらいの時期に動きがあるのかは不明ですが、牽引車が8000形となった理由はこれで明らかになったといえそうです。
小田急では2003年に検測用車両のクヤ31形を製造し、日中に検測を行うようになりましたが、車両の更新時期が近付いている状況で、営業用車両での検測に移行する可能性が生じつつありました。
そんな中、各社の連名でリリースが出され、小田急が線路設備モニタリング装置の導入に向けて動いていることが発表されました。
営業用車両での検測に舵を切ることで、クヤ31形の今後が気になる状況となりつつあります。
小田急が線路設備モニタリング装置を導入へ
2023年6月14日のことですが、日本線路技術、小田急、東急、東京メトロ、JR東日本の各社から、連名でリリースが出されました。日本線路技術が保線管理システムの「RAMos+®(ラモスプラス)」を開発したという内容で、その他の各社が線路設備モニタリング装置を導入することで、メンテナンスを効率化するというものです。
ラモスプラスは、線路設備モニタリング装置で得られたデータを集約し、同じプラットフォーム上で処理を行うものです。
各社が独自のシステムを構築する場合と比較して、開発費の削減が可能となることや、メンテナンスの生産性が向上するといったメリットがあるようです。
リリースの中では、小田急が全線で線路設備モニタリング装置を導入するとされており、今後営業用車両に搭載される可能性が高くなりました。
新造車両に搭載するのか、既存車両を改造するのかについては不明なものの、小田急における検測は新たなステージへと進むことになります。
気になるクヤ31形の今後
線路設備モニタリング装置の導入が発表されたことで、クヤ31形の今後がますます気になる状況となりました。牽引車が8000形となった時点で、クヤ31形を長く使わない可能性が生じつつありましたが、今回のリリースはその点でも深い意味を持つことになります。
今後の導入予定につき、今すぐに何らかの動きがあるわけではなさそうですが、検測用の機器を更新してクヤ31形を引き続き使用する可能性については、今回の発表でほぼなくなったといえそうです。
クヤ31形を使用して行う軌道検測については、後々線路設備モニタリング装置が担うことになるとみられます。
一方で、気になる点もあります。
クヤ31形では架線検測も行っているため、それをどうするのかという問題があり、限定した用途のために残す可能性もありえるでしょう。
しかし、営業用車両で架線検測を行うことも既に可能となっているため、小田急もこれを導入する場合、それはクヤ31形が役目を終えることを意味します。
いずれにしても、クヤ31形が今後も長く使われる可能性は低くなったものと思われます。
おわりに
連名でのリリースが出たことで、先行きが心配される状況となったクヤ31形。どのぐらいの時期に動きがあるのかは不明ですが、牽引車が8000形となった理由はこれで明らかになったといえそうです。
コメント
コメント一覧 (8)
ワタシダ
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ワタシダ
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営業車の顔に電源引通しは無く
特定の改造車限定でしか連結できない仕様にしたのがね…
クヤといえど集電パンタとSIVでも積んで
10固以外のどの編成とでも組めるようにしてあれば少しは……
ただ… 1日あれば全線回れる規模の鉄道では
営業車にも設置できる検測装置が実用化されている以上
専用検測車というのは無くなる方向でしょう
日々の営業運転中に
日々の検測できるのなら
月1とかよりきめ細かいデータが収集できますからねえ
ワタシダ
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ワタシダ
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一般に公開されたニュースを見るとなんとなく理解できたような気がします。
駅員や乗務員ならまだしも保線は就労時間や内容はとても過酷なのは働かなくても明らかです。今後人員不足は目に見えています。
少しでも少人員で時短をしなければ維持する事すら大変なのは目に見えています。
働いている方の労働改善に繋がる事を切に願います。
ワタシダ
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牽引車が8000形になった=クヤ検を長く使う予定がなかった、というのは違う気がしますね。
8000形が牽引を担当するようになったのはクヤ検の使用時期云々というより、
適している車両が8000形しかなかった、というのが真実だと思います。
牽引に適している4両でかつ余り気味である車両という点。
8000形以外で他にどの編成をクヤ検の牽引車にすればいいのか。
ワタシダ
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JRでもE235系や800系新幹線に検測機器を搭載しとる編成があることや、都営6500形にも検測機器の設置準備工事が行われた編成があることを考えると、5000形で今後増備される編成にも検測機器を搭載した編成が登場する可能性もありそうやと思われます。
ワタシダ
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