新宿駅を17時以降に出発する下りのロマンスカーは、全てホームウェイ号を名乗っており、小田急の利用者にすっかり定着しました。
東京メトロの千代田線内から出発する列車もあり、通勤客の着席需要に応えています。

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夕方から夜間にかけて走るホームウェイ号には、いくつか停車駅のパターンがあります。
停車駅のパターンにはどのようなものがあり、その割合はどうなっているのでしょうか。

ホームウェイ号の停車駅

小田急のロマンスカーは、同じ愛称でも停車駅が異なるのが特徴の一つです。
ホームウェイ号についても同様で、停車駅にはいくつかのパターンがありますが、近年は以前よりも整理されており、かなり分かりやすくなりました。

2022年のダイヤ変更以降における、ホームウェイ号とメトロホームウェイ号における、停車駅のパターンは以下のとおりです。

小田原線:新宿・町田・海老名・本厚木・秦野・小田原・箱根湯本
江ノ島線:新宿・新百合ヶ丘・相模大野・大和・藤沢・片瀬江ノ島
千代田線:北千住・大手町・霞ケ関・表参道・成城学園前・新百合ヶ丘・町田・海老名・本厚木

現在のダイヤにおいては、停車駅がかなり分かりやすく整理されており、出発駅と到着駅の組み合わせによって、どの停車駅パターンになるのかが分かるようになっています。
具体的には、新宿発で相模大野から先を小田原線に行くか、それとも江ノ島線に行くのかと、千代田線から出発するかにより停車駅が分かれており、終着駅は列車によって異なります。

小田原線のみを走る列車は、新宿から町田まで停まらないのに対して、それ以外の列車は成城学園前や新百合ヶ丘といった、比較的近距離での停車駅が含まれています。
列車の特性によって停車駅が分けられており、住み分けができている状態といえそうです。

以前は海老名に停車しないホームウェイ号や、成城学園前に停車しないメトロホームウェイ号も存在しましたが、整理されたことで分かりやすくなりました。

停車駅による列車本数の割合

停車駅のパターンが少なくなり、利用する分には分かりやすくなったホームウェイ号ですが、それぞれの割合はどのようになっているのでしょうか。
平日と土休日で異なるため、それぞれについて確認してみたいと思います。

【平日】
小田原線:56.5%
江ノ島線:21.7%
千代田線:21.7%

【土休日】
小田原線:65.0%
江ノ島線:25.0%
千代田線:10.0%

小田原線のみを走る列車が圧倒的に多く、土休日はメトロホームウェイ号の本数が減ることから、結果的に割合も下がっています。

遅い時間帯を除き、新宿を発車する時刻もパターン化されており、毎時00分と40分が小田原線、20分が江ノ島線となります。
千代田線から走るメトロホームウェイ号については、新宿発だった場合に平日は毎時50分となるタイミングを走っていますが、土休日についてはこれが10分となっており、曜日によって異なるのが面白いところです。

おわりに

パターンさえ覚えてしまえば、新宿を発車する時刻で停車駅が分かるようになっているホームウェイ号。
出発駅や到着駅の違いを活かし、上手に組まれているともいえそうですね。