2022年度からリニューアルが開始され、3次車以降の6両が順次装いを新たにしている小田急の3000形。
引き続き6両に対してリニューアルが行われる予定となっており、2023年度は3編成が対象となっています。

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そんな中、希少な姿となっていた3263Fが、リニューアルのために入場したかのような動きを見せています。
かつては床下全面にカバーを付けていた編成で、その名残が車両にある状態でしたが、施工後はどのような姿となるのでしょうか。

3000形の3263Fが更新入場か

2023年度が始まってから3ヶ月ほどですが、3263Fが2編成目として更新入場したとみられます。
近年は単独で走る機会が多い編成でしたが、6月3日には1069Fと組んで急遽運用に入ったようで、珍しい姿を見せていました。

リニューアルの1編成目となる3267Fについては、既に姿を見せつつある状況ですが、やや不思議な動きを見せているようで、今後が気になる存在となっています。
3265Fに続いて側扉の交換も行われたようで、統一されていない仕様の意味も気になるところです。

さて、現在までにリニューアルの対象となった編成についても、おさらいをしたいと思います。
各編成を施工順に並べると、以下のとおりとなります。

・3265F
・3266F
・3268F
・3267F
・3263F

3263Fの入場により、3次車以降の編成で最も若い番号の未更新車は3264Fとなりました。

気になる更新後の姿

他の3000形と異なり、3263Fは防音の試験車として床下全面にカバーを設けた姿でデビューしました。
機能性を重視した異様な姿は、見る人にかなりのインパクトを与え、とても目立つ存在だったといえるでしょう。

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登場当時はこのような姿となっており、台車や機器が全てカバーで覆われていました。
通過時の騒音はかなり静かで、古い車両と繋いで走っている際には、通過途中で大きく音量が変化するほどでした。

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その後、モーターがある台車付近にのみカバーを残し、他は外された姿となりました。
最終的には残されたカバーも外されましたが、車体には取り付け時の部材が一部残っている姿となり、他の編成とは異なっています。
車内には床下へと抜けられる出入口も残っており、他の編成にはない特徴です。

おわりに

リニューアルのタイミングで、カバーの名残はどうなるのでしょうか。
既存の編成においては、床に対する手入れが最小限となっていることから、特別な対応が行われるのかどうかが注目されます。