直線区間が長く続き、小田原線とは雰囲気が異なる江ノ島線。
駅間距離も比較的長いため、どの列車もスピードを出して走っており、乗ると気分がよい路線となっています。

そんな江ノ島線内において、最も駅間距離が短いのが、南林間から鶴間にかけての0.6kmです。
かなり短いと感じる駅間は、実際のところそれ以上の短さとなっていますが、どういうことなのでしょうか。

江ノ島線内で最も駅間距離が短い区間

駅間距離が長い江ノ島線内において、唯一それが1kmを切っているのが、南林間から鶴間にかけての0.6kmです。
加速を終えたと思ったら、少ししてすぐに減速が始まるほどの短さであり、江ノ島線ではかなり珍しい区間となっています。

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鶴間から南林間にカメラを向けた写真ですが、車両の後方には南林間のホームがはっきりと写っています。
望遠レンズを使っているとはいえ、駅間距離の短さが分かるかと思います。

小田急線内で同様に距離が短い区間としては、狛江から和泉多摩川にかけてと、登戸から向ヶ丘遊園にかけての二つがあります。
どちらも駅間距離は0.6kmとなっており、南林間から鶴間にかけてと同じですが、駅間がカーブしているという違いがあり、受ける印象はかなり異なります。

南林間から鶴間にかけての本当の駅間距離

江ノ島線で各駅停車に乗り、南林間から鶴間にかけての区間を実際に体験すると、ちょっとした違和感に気付きます。
駅間距離は0.6kmですが、そんなにないような感覚に陥るのです。

そのように感じるのは当然のことで、駅間距離は停車場の中心同士の距離であるため、ホームの端から端までの距離ではありません。
つまり、南林間のホーム端から鶴間のホーム端までの距離は、0.6kmよりも短いことになります。

駅間が直線であるため、実際の距離は計測しやすく、Googleマップを使って確認してみました。
ホームの端から端までの距離は約445mで、10両編成の列車が2本入る程度しかありません。
電車がたいして加速をしないのも当然のことであり、納得の結果となりました。

おわりに

都心部での乗り換えでは、かなり長い距離を歩くケースも多くあります。
南林間と鶴間のホーム端で計測した駅間距離は、そんな徒歩よりも短いぐらいかもしれませんね。