小田急の知名度を向上させることにも寄与しているロマンスカーには、列車ごとの特性に合わせた愛称が設定されています。
はこねやさがみ等のように古くから続くものもあれば、ホームウェイといった片仮名の現代的な愛称も使われます。

20180527_08

現在も多くの愛称が使われるロマンスカーですが、長い歴史の中で廃止されてしまったものも数多く存在します。
消えてしまった愛称には、どのようなものがあったのでしょうか。

大量使用時代後に消えた愛称

3000形(SE)や3100形(NSE)のようなロマンスカーが主力となる以前は、列車ごとに異なる愛称を使用していた時代がありました。
列車の本数が多くなるのに合わせて増加が続き、最終的にはいくつかの愛称に整理されています。

そのような時代に生まれた愛称で、整理によって消えたものを一覧にすると、以下のとおりになります。

【小田原線】
・あしのこ
・姥子
・乙女
・神山
・金時
・仙石
・早雲
・大観
・はつはな
・明神
・明星
・夕月
・湯坂

【江ノ島線】
・かたせ
・かもめ
・しおじ
・ちどり
・なぎさ

【御殿場線】
・銀嶺
・長尾
・芙蓉

それぞれの路線に合わせた多くの愛称が設定され、列車ごとに変えられていました。
時期によって表記の仕方が異なるものもあり、漢字と平仮名の両方が使われた愛称もあります。

整理された時点で残った愛称としては、あしのこ、おとめ、きんときがあります。
これらの愛称はあまり長く残らず、しばらく使用された後に消えてしまいました。

整理が済んだ後に消えた愛称

整理されたことで、一気に少なくなったロマンスカーの愛称でしたが、時間帯に合わせて使用されるホームウェイの登場や、東京メトロの千代田線との直通運転を開始したことで、昔よりはかなり数が増えています。
その一方で、名称の変更等により消えた愛称も少なからずあり、それらについても確認してみましょう。

愛称が整理された後に消えたものとしては、以下があげられます。

・あしがら
・あさぎり
・サポート
・メトロさがみ

どの愛称も名称変更により消えており、あしがらはさがみと合わせてサポートへと統合されました。
しかし、サポートはさがみに戻されたため、結果的にあしがらとサポートが消えています。

あさぎりはふじさんに名称を変更、メトロさがみについてはモーニングウェイが新たに設定されたことで、静かに消えてしまいました。
その他にも、定期で運行される列車ではない愛称として、初詣号やベイリゾートも消えたものとしてあげられ、前者はニューイヤーエクスプレスに名称を変更、ベイリゾートは列車自体の設定がなくなっています。

おわりに

ロマンスカーの長い歴史の中には、消えてしまった愛称が数多く存在していました。
臨時列車等で復活運転を行い、車庫でヘッドマークを付けて撮影会等をすれば面白そうですね。