品川から新大阪までを結び、2027年に名古屋までの先行開業が予定されているリニア中央新幹線。
静岡県がトンネルの工事に反対しているといった事情があり、JR東海は2027年の開業は困難としていますが、各地で建設工事が着々と進められています。

リニア中央新幹線には、小田急と直接乗り換えが可能な駅は設置されませんが、品川か橋本まで出ることで利用が可能となる見込みです。
直接の乗り換えはできないものの、小田急とリニア中央新幹線が交差する地点はあるため、今回はそれがどこかを確認してみたいと思います。

東京から大阪までを結ぶリニア中央新幹線

品川から名古屋を経由し、新大阪までを結ぶ路線として、リニア中央新幹線の建設が進められています。
正式名称は中央新幹線ですが、新幹線としては初めて超電導リニアを採用していることから、リニア中央新幹線の通称で呼ばれることが多いようです。

各地で盛んに建設工事が進められており、2027年には品川から名古屋までを先行開業、その後は新大阪までを最短で2037年に開業する計画となっています。
しかし、静岡県内の工事が遅れていることから、予定どおりの時期に開業することは困難な状況です。

リニア中央新幹線は、その通称が示すとおり磁気浮上式のリニアモーターカーで、設計最高速度は505km/hとされています。
このスピードを活かし、最速で品川から名古屋を40分、新大阪までは67分で結ぶ計画で、開業後には移動の常識が変わることとなります。

小田急とリニア中央新幹線が交差する地点

東京都内は品川、神奈川県内は橋本に駅ができるリニア中央新幹線ですが、残念ながら小田急と直接乗り換えることはできません。
小田急沿線から利用する場合には、新宿から山手線に乗り換えて品川に向かうか、横浜線や京王相模原線を利用して橋本に行く必要があります。
若干不便な気はしますが、アクセス自体はしやすいといえそうです。

さて、駅は設けられないものの、小田急とリニア中央新幹線が交差する地点が存在します。
リニア中央新幹線は、全線のほとんどがトンネルとなるため、小田急との交差部分も地下を通過することになり、地上の風景に変化はないものと思われますが、その地点を確認してみましょう。

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リニア中央新幹線のホームページでルートを確認すると、小田急との交差地点はこの写真の後方付近になるようです。
新百合ヶ丘1号踏切から少し新宿寄りに進み、保線基地とを繋ぐポイント付近が交差地点のようですが、大まかな位置を示すものとされているため、若干の誤差はあるのかもしれません。
周辺には東百合丘非常口と片平非常口が設けられるため、意外と小田急沿線の身近なところでも、地上での工事風景を見ることができます。

おわりに

直接乗り換えることはできませんが、リニア中央新幹線が開業すると、小田急沿線から名古屋や大阪に行く際の選択肢が増えることになります。
横浜市営地下鉄が新百合ヶ丘に繋がれば、新横浜にも出やすくなるため、長距離での鉄道移動における選択肢は多くなりそうですね。