小田急9000形全編成ガイド：9002F : Odapedia ～小田急のファンブログ～

1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9002Fの概要

1次車として1972年に登場した編成で、9001Fと同日の竣功となっています。
9000形の中では最も初期のグループに属しており、同タイプの車両は6編成が造られました。

初期の編成ということで、1次車にはその後の車両とは異なる特徴があり、側面には5000形と同じランプ切り替え式の表示装置が設けられています。
後に幕式へと改造されたため、登場から比較的短期間のみの姿となりました。

登場からしばらくの間は、小田急線内用の車両として使われますが、営団地下鉄（現在の東京メトロ）千代田線への乗り入れが開始される前には、直通運転に備えた改造が行われています。
正面の手すりは前後で同じ形状でしたが、乗務員室内に貫通路を構成するための改造が1978年度に行われ、合わせてデハ9302の手すりが交換されました。

車体修理は1991年度に行われ、老朽化した部分の補修や化粧板の交換等により、居住性の改善が図られました。
千代田線への乗り入れは車体修理の施工前に終了しているため、更新後に地下を走ることはありませんでした。

晩年は9001Fと組んだ8両で使われ、2000年にはデハ9002の前照灯等が撤去されています。
廃車の直前には9008Fとペアを組み、最終的に両編成が同日の廃車日となりました。