東京の副都心である新宿を起点に、本線が小田原まで、支線が片瀬江ノ島と唐木田までを結ぶ小田急線。
都心から離れるほど、国道と近付く場所が増えていき、並行する区間も存在します。

比較的細い道路と接するイメージがある小田急の駅ですが、国道と接するケースはあるのでしょうか。
今回の記事では、小田急と国道の関係について確認してみたいと思います。

国道と接する小田急の駅

小田急の線路がどのように敷かれているのかを地図で眺めると、新宿から海老名付近までは、比較的大きな道路が近くを通っていないことに気付きます。
北側を通る国道20号線は京王に、南側を通る国道246号線は東急に近く、小田急はその中間を進むような状態となっています。

海老名から小田原にかけては、国道が小田急の近くを通る場所が多くなり、並走するような区間も存在します。
状況が変わる海老名付近は小田原線の中間地点であり、偶然にしては面白い点といえそうです。
江ノ島線については、大和付近から467号線が並走するようになり、藤沢付近で離れたりはするものの、終点の片瀬江ノ島まで続きます。

さて、路線の途中から国道との接点が増えてくる小田急ですが、駅自体が接しているケースはあるのでしょうか。
他の道路を挟まずに接していることを前提に、小田急にある全ての駅を確認してみました。

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意外なのか、予想どおりなのかはよく分かりませんが、該当するのは1駅だけという結果になりました。
その駅は愛甲石田で、ロータリーを道路としてカウントしなければ、唯一国道と接している駅となります。
接するのは246号線で、片側1車線という状態にはなっているものの、駅前を国道が通っている小田急では珍しいケースです。

小田急の線路と交差する国道

愛甲石田だけが国道と接していましただけでは物足りないので、小田急と国道が交差する場所についても調べてみました。
こちらはいくつかあったため、順番に紹介したいと思います。

まずは小田原線ですが、新宿でいきなり20号線と交差します。
その後はしばらく国道との接点がなく、次に交差するのは16号線となっており、場所は相模大野の手前となります。

座間を過ぎると国道と交差する場所が多くなり、海老名の手前で246号線、厚木の先で468号線(圏央道)、本厚木と愛甲石田の間で129号線と交差します。
国道との交差はそこからしばらくなくなり、次は新松田の手前で255号線、螢田の先で271号線(小田原厚木道路)と交差するのが最後となります。

支線に移ると、江ノ島線では鶴間と大和の間で246号線、藤沢本町の手前で1号線と交差します。
多摩線については国道との交差が一切なく、近くを走る場所さえもないため、新しい路線らしいといえそうです。

おわりに

小田原線を中心に、都心に近いほど国道との接点がなく、郊外になるほど接点が出てくる小田急。
軌道をルーツとする京王や東急との違いでもあり、面白い部分かもしれませんね。