1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9405Fの概要

4次車として6両で登場した編成で、編成単位での増備においては、9000形の最終グループとなっています。
9405Fはそんな4次車の中でも最初の編成で、千代田線への直通運転開始に向けて、必要となる編成数の増備が進められました。

製造区分は移っていますが、仕様は基本的に3次車と変わらず、目立つ特徴はありません。
編成の中間に付随車を2両挟んだ構成となっており、4M2Tと電動車の比率は高めですが、モーターの出力が小さいため、単独ではややパワー不足の面もあったようです。

営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への乗り入れ用として登場しましたが、相互直通運転の開始までは小田急線内用の車両として使われました。
乗り入れの開始前には千代田線に入線するための改造が行われ、1978年度には乗務員室内に貫通路を構成するための仕切を設置、合わせてデハ9405の手すりが交換されました。

地下鉄に乗り入れるための車両として登場したものの、本来の用途で使われた期間は意外と短く、1000形の登場によって直通運用からは外れました。
1994年度には車体修理が行われ、内装は1000形に準じたものへと変更されています。
9000形としては比較的廃車が遅く、2006年に現役を引退しました。

編成表

デハ9405-デハ9505-サハ9555-サハ9655-デハ9605-デハ9705
※左側が新宿方

製造区分

デハ9405:4次車
デハ9505:4次車
サハ9555:4次車
サハ9655:4次車
デハ9605:4次車
デハ9705:4次車

製造所

デハ9405:日本車輌製造
デハ9505:日本車輌製造
サハ9555:日本車輌製造
サハ9655:日本車輌製造
デハ9605:日本車輌製造
デハ9705:日本車輌製造

竣功日

デハ9405:1974年11月1日
デハ9505:1974年11月1日
サハ9555:1974年11月1日
サハ9655:1974年11月1日
デハ9605:1974年11月1日
デハ9705:1974年11月1日

車体修理竣功日

デハ9405:調査中
デハ9505:調査中
サハ9555:調査中
サハ9655:調査中
デハ9605:調査中
デハ9705:調査中

廃車日

デハ9405:2006年2月28日
デハ9505:2006年2月28日
サハ9555:2006年2月28日
サハ9655:2006年2月28日
デハ9605:2006年2月28日
デハ9705:2006年2月28日

9405Fの写真

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