長らく別館として営業を続けながらも、超高層ビルへの建て替えに伴う本館の営業終了により、現在は小田急百貨店の新宿店が営業する新宿西口ハルク。
建て替え後に小田急百貨店がどうなるのかは不明なものの、ハルクは重要な役割を担うこととなりました。

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1967年から使われるようになったハルクという名称ですが、英単語としては存在せず、施設を示す造語となっています。
ハルクという施設名には、どのような意味が込められているのでしょうか。

ハルクの建物からスタートした小田急百貨店

新宿西口の顔として定着することになる小田急百貨店は、1962年11月3日に開店しました。
開店当初は現在のハルクのビルで営業しており、解体が進む本館は存在していませんでした。

1966年には後に本館の北側となる部分が新館として開店し、1967年に南側を加えて小田急百貨店の本館となりました。
旧館となった建物は、別館の小田急ハルクとされ、本館を支える役割を担うこととなります。

その後何度かのリニューアルを経て、2002年には小田急ハルクからハルクへと、若干ながら名称も変更されます。
ビックカメラがテナントとして入って以降、それまでとは雰囲気が異なるものとなりましたが、本館のビルを建て替えるにあたっては、小田急百貨店が再びハルクのビルに入ることとなり、開店当初の状態に近付いたといえそうです。

ハルクという施設名に込められた意味

別館になった時から使われるようになったハルクですが、施設名にはどのような意味が込められているのでしょうか。
ハルクはHALCとも書きますが、これがヒントになります。

本館に小田急百貨店の中心が移った後、ハルクは家具等のリビング用品を中心に扱うようになりました。
HALCは「Happy Living Center」を略したもので、別館となった際の商品構成を示す名称だったことになります。
後にそのような商品構成ではなくなりましたが、ハルクという名称は現在もそのまま使用されています。

おわりに

小田急百貨店がテナントとして戻り、結果的に開店当初の形態に落ち着いたハルク。
超高層ビルが建つまでは今のままの状態が続きそうですが、その後がどうなるのかも気になるところですね。