岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインを担当した車両が大勢を占め、統一感が生まれつつある小田急のロマンスカー。
50000形(VSE)の引退といった寂しい話題もありますが、新型がいつ登場するのかといった点にも、徐々に注目が集まっています。

20220828_03

昔の車両とは異なり、ロマンスカーは形式によって色を変えるようになりましたが、次はどのような色が採用されるのでしょうか。
現在までに使われた色を整理しつつ、どのような可能性があるのかを考えてみたいと思います。

ロマンスカーに使われた色

2005年にVSEがデビューして以降、小田急はロマンスカーのデザインを岡部憲明アーキテクチャーネットワークに依頼しています。
既に20年近くその状態が続いているため、車両には統一感が生まれつつあり、現代のロマンスカーに対するイメージは、VSEからの流れだといえるでしょう。

新造車両だけではなく、30000形のリニューアルにおいても岡部憲明アーキテクチャーネットワークが携わり、愛称もEXEからEXEαへと変更されました。
現在走っているロマンスカーは、未更新のまま残るEXEを除き、統一感のある状態となっています。

これらの車両については、車体をシンプルな配色でまとめる傾向があり、形式によってベースとなる色を変えています。
各形式の色をまとめると、以下のとおりとなります。

50000形(VSE):ホワイト
60000形(MSE):ブルー
30000形(EXEα):シルバー
70000形(GSE):レッド

正式な色の名称ではなく、系統で書くとこのようなところでしょうか。
真っ白なVSEから始まり、色々な色が採用されてきたことが分かります。

ロマンスカー以外にも、箱根登山電車のアレグラ号がレッド、大山ケーブルカーの車両がグリーンを採用しており、小田急グループ全体では基本となる色をある程度使いきっているともいえそうです。

次期ロマンスカーはどんな色になるのか

具体的な情報はないものの、そう遠くない将来に登場すると考えられる次期ロマンスカーは、どのような色を採用するのでしょうか。
今までとは全く違う配色になる可能性もありますが、ベースとなる色が存在するという前提で、勝手に考えてみたいと思います。

まず、ロマンスカーで使っていない系統の色であれば、大山ケーブルカーと被ってしまうものの、グリーンが候補となりそうです。
沿線の緑に溶け込みすぎてしまう気はしますが、自然が豊かな場所は限られているため、どうしても避けなければいけないということはないでしょう。

車両のコンセプトがどうなるのかにもよりますが、VSEのホワイトとは真逆の、ブラックという色の可能性もあります。
しかし、ロマンスカーにブラックが合うのかといえば、あまりイメージができないのが正直なところであり、可能性としては低めかもしれません。

少し変わった色としては、イエローやパープルといったパターンもありえなくはないでしょう。
まとめるのが難しそうなことや、走行時の姿が想像しにくい面はあり、チャレンジの色といったところでしょうか。

同じ色を再度使う可能性も捨てきれず、VSEの引退後であることを踏まえると、ホワイトの可能性もあります。
VSEのイメージが強すぎることから、これもまたチャレンジとなりそうです。
GSEと同じレッドの可能性も捨てきれませんが、新型というイメージが弱くなり、そういった面では不利になるといえます。

いずれにしても、現段階でこの色の可能性が高いという結論を導くことは困難であり、予想したり想像したりして楽しむべき時期なのかもしれませんね。

おわりに

基本となる色をある程度使いきり、次はこの色だろうというのが予想しにくくなってきたロマンスカー。
結果が明らかになるその日を、今は楽しみながら待ちたいと思います。