西武の国分寺線を走ることが決まり、譲渡後のカラーリングがどのようになるのかも気になる小田急の8000形。
登場から現在まで、ケイプアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻くというスタイルを維持し、他形式で見られなくなって以降は貴重な存在となっていました。

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8000形が西武を走るようになれば、小田急とのコラボ企画にも期待が膨らみます。
カラーリングという観点において、できそうなコラボを勝手に考えてみたいと思います。

8000形はどのようなカラーリングになるのか

小田急の8000形が西武を走るにあたり、気になるのは車両のカラーリングです。
8000形は普通鋼製の車体であり、塗装を行うことは必須となります。
現在のところ、カラーリングについては未定とされていますが、可能性が高いものは既にありそうです。

まず、西武の標準的なカラーリングとするケースが考えられます。
過去に多くの車両で採用され、現在は2000系等で見られるイエローで塗るパターンや、比較的新しい車両で採用されている、ブルー系のアクセントを入れるといったものです。
後者の場合には、車体色をどうするのかという点も気になり、101系で見られたようなホワイト系としてしまうか、ステンレス車体に合わせたシルバーを採用するといったことがありえます。

さすがに小田急の姿のままということはなさそうですが、ケイプアイボリーをそのまま活かす可能性はあるかもしれません。
西武の車両はカラーリングが多岐に渡っていることもあり、様々なパターンが考えられるため、編成ごとに変える可能性も含めて、これだというのは現時点で判断しにくいといえるでしょう。

小田急と西武のコラボを勝手に考える

大手私鉄同士の車両譲渡という珍しい取り組みは、両社の関係値が良好ということを意味しているともいえます。
かつては箱根山戦争を繰り広げた小田急と西武ですが、近年は広報的な結び付きも強く感じられ、関係値は大きく変化したことが分かります。

そのような両社であり、SDGsへの貢献という共通の目的もあることから、それをアピールするコラボにも期待ができそうです。
幸いにも塗装が必要な車体であり、西武は様々なカラーリングの車両を走らせた実績もあるため、特別な塗装を施して走らせる可能性は十分に考えられます。

標準のカラーリングとは別に、小田急と同じ姿にした編成を用意し、日常的に走らせることがありえます。
小田急と西武に8000形が同時に在籍する期間もあるでしょうから、小田急側で西武のカラーリングとした編成を走らせても面白いでしょう。
どちらかのカラーリングに合わせるのではなく、共通とした2編成を走らせ、SDGsへの取り組みをアピールすることもできそうです。

それ以外にも、西武側で小田急の旧塗装やイベント時の状態を再現したり、小田急側で西武の赤電色とするのも面白いと思っています。
大手私鉄同士が協力し、限りある資源を活用していくにあたり、譲渡される車両は象徴的な存在となるのではないでしょうか。

おわりに

小田急から西武に8000形が移ると、今までは見られなかった光景が展開されることになります。
東急からの車両も含めて、これらの象徴的な車両を活用し、面白い取り組みが沢山できそうですね。