昭和の終わりから平成の初期にかけて、ロマンスカーの主力として活躍した7000形(LSE)と10000形(HiSE)。
後にLSEはリニューアルでHiSEに準じたカラーリングとされ、展望席がある車両としてイメージが揃えられました。
登場時から足回りを中心に共通点が多い両形式ですが、どのような違いがある車両だったのでしょうか。
この時期はロマンスカーの在籍両数が増加し続けており、その後の黄金期へと繋がっていくこととなります。
7年という比較的短いスパンで登場した両形式ですが、デザインやカラーリングは当然のことながら、他にも様々な面で違いがあります。
外見上においては、HiSEの前面に愛称表示器がなくなったことが目立ち、先頭車の側面に配置されました。
LSEはリニューアルの際にHiSEとカラーリングが揃えられましたが、色味や細部の配色はかなり異なり、あくまでもイメージが揃えられたといった具合でした。
車体については、先頭車の長さは変わらないものの、中間車はHiSEが100mm長いという違いがあります。
同じように展望席を備える車両ながら、HiSEは運転室を前方に出し、展望室と一体化したデザインとされたほか、前面の傾斜角はより一層シャープなものとなりました。
普通鋼製というのは変わらないものの、HiSEは床板と屋根板をステンレス化して腐食防止を図っています。
床が通常の高さとされたLSEに対して、HiSEはハイデッカーを採用したことが最大の特徴ですが、側窓も高さを100mm拡大しています。
ハイデッカーを採用したことで、冷房装置は床下に移されており、パンタグラフも下枠交差型を採用しました。
7年の差で登場しているにもかかわらず、多くの面でHiSEが進化していたことが分かります。
内装については割愛しますが、細部に改良を加えての登場でした。
HiSEはLSEの基本設計を踏襲しており、ベースの性能は同一とされていました。
前面に展望席を備えるというのは分かりやすい共通点ですが、11両の連接車であるというのは、両形式の基本が揃えられていることを意味しています。
車体の長さや、台車に若干の違いはあるものの、基本的な寸法やパンタグラフの搭載車両は共通でした。
目立つ共通点は足回りにあり、制御装置とモーターについては全く同一とされ、電動空気圧縮機も揃えられています。
補助電源装置はLSEがMGで、HiSEはSIVとされましたが、この頃は切り替えの過渡期であり、8000形は増備途中での変更となったような時期でした。
腐食防止等が図られながらも、結果的にHiSEのほうが先に引退してしまったのは、やはり悲しい運命だったように思います。
後にLSEはリニューアルでHiSEに準じたカラーリングとされ、展望席がある車両としてイメージが揃えられました。
登場時から足回りを中心に共通点が多い両形式ですが、どのような違いがある車両だったのでしょうか。
LSEとHiSEに存在する違い
前面展望席を有するロマンスカーとして、基本的な部分が似ているLSEとHiSEは、それぞれ1980年と1987年に営業運転を開始しました。この時期はロマンスカーの在籍両数が増加し続けており、その後の黄金期へと繋がっていくこととなります。
7年という比較的短いスパンで登場した両形式ですが、デザインやカラーリングは当然のことながら、他にも様々な面で違いがあります。
外見上においては、HiSEの前面に愛称表示器がなくなったことが目立ち、先頭車の側面に配置されました。
LSEはリニューアルの際にHiSEとカラーリングが揃えられましたが、色味や細部の配色はかなり異なり、あくまでもイメージが揃えられたといった具合でした。
車体については、先頭車の長さは変わらないものの、中間車はHiSEが100mm長いという違いがあります。
同じように展望席を備える車両ながら、HiSEは運転室を前方に出し、展望室と一体化したデザインとされたほか、前面の傾斜角はより一層シャープなものとなりました。
普通鋼製というのは変わらないものの、HiSEは床板と屋根板をステンレス化して腐食防止を図っています。
床が通常の高さとされたLSEに対して、HiSEはハイデッカーを採用したことが最大の特徴ですが、側窓も高さを100mm拡大しています。
ハイデッカーを採用したことで、冷房装置は床下に移されており、パンタグラフも下枠交差型を採用しました。
7年の差で登場しているにもかかわらず、多くの面でHiSEが進化していたことが分かります。
内装については割愛しますが、細部に改良を加えての登場でした。
足回りに見えるLSEとHiSEの共通点
そもそも形式が別であり、違いがあって当然ではありますが、それをあえて比較したのは共通点もあるためです。HiSEはLSEの基本設計を踏襲しており、ベースの性能は同一とされていました。
前面に展望席を備えるというのは分かりやすい共通点ですが、11両の連接車であるというのは、両形式の基本が揃えられていることを意味しています。
車体の長さや、台車に若干の違いはあるものの、基本的な寸法やパンタグラフの搭載車両は共通でした。
目立つ共通点は足回りにあり、制御装置とモーターについては全く同一とされ、電動空気圧縮機も揃えられています。
補助電源装置はLSEがMGで、HiSEはSIVとされましたが、この頃は切り替えの過渡期であり、8000形は増備途中での変更となったような時期でした。
おわりに
基本設計を踏襲しつつも、様々な面でLSEからの改良が図られたHiSE。腐食防止等が図られながらも、結果的にHiSEのほうが先に引退してしまったのは、やはり悲しい運命だったように思います。
コメント
コメント一覧 (7)
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HiSE特有のハイデッカーにより両形式の引退時期にも明暗が分かれており、同様の理由でRSEも早期引退に追い込まれる羽目になりました。ただ、ロマンスカーミュージアムでの展示のみならず一部が長野電鉄や富士急行で現在も活躍を続けとるのがせめてもの救いといったところでしょうか。そんなロマンスカー3形式の関係を見るとEXEより早期に引退したVSEとどこか重なる部分がありますね。
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VとGにもそれ以上の関係を期待していたのですが、Vのまさかの早期離脱は本当に残念です。
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