営業運転を開始してから40年を超えながらも、今も多数の編成が現役で活躍する小田急の8000形。
一部が西武に譲渡されることが発表され、今後も走る線路を変えて現役を続けることになりますが、譲渡の対象外となった編成に対しては、少しずつ廃車による解体も進められています。

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そんな中、以前より引退が予告されていた8256Fについて、廃車になったと思われる動きがありました。
リニューアルが初期の実施だった編成が解体され、西武に譲渡される編成の方向性は絞られつつあります。

8000形の8256Fが廃車に

新車の増備がない2023年度になっても、保有車両を削減するために、小田急では8000形の廃車が進められています。
最近は引退前に小田急トラベルでツアーや撮影会が開催されるようになり、8256Fが対象の編成となっていました。
引退記念の撮影会を無事に終えた8256Fでしたが、一部の機器を取り外す作業が始まったことから、廃車になったものとみられます。

8256Fは1983年に登場した2次車で、比較的初期の編成にあたります。
リニューアルは2004年度に行われており、8254Fに続いてVVVFインバーター制御化されました。

まだ走れそうに見える8256Fですが、リニューアルからは約19年が経過しており、適正な時期の廃車といえるのかもしれません。
このまま解体が進められると思われるため、西武への譲渡対象編成ではないようです。

西武への譲渡車は更新後期の編成か

先日8261Fが運用を離脱し、西武への譲渡編成かと噂になっていますが、8256Fの解体が始まったため、ある程度今後の譲渡編成が絞れそうな状況となってきました。
6から7編成程度の譲渡が見込まれる8000形ですが、改めて残っている6両の編成を整理したいと思います。

現時点で残っている8000形の6両について、リニューアルを終えた順に並べると、以下のとおりとなります。

・8258F
・8257F
・8253F
・8252F
・8261F
・8262F
・8266F
・8260F
・8263F
・8265F

残りは10編成となっており、8261Fはリニューアルの時期が遅かった編成に含まれます。
8256Fはこれらの編成よりも前にリニューアルが行われており、西武への譲渡は後期車が中心となる可能性が高くなってきました。

おわりに

先日廃車となった8254Fに続き、リニューアルが早かった編成の廃車が続く8000形。
西武への譲渡が行われる6両については、今後も目が離せない状況が続きそうです。