古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4052Fの概要

1986年に高性能化と冷房化を終えた編成で、4両としては2本目、4000形の改造としては3本目の竣功となりました。
元になった編成は5両の4002Fで、中間車の旧デハ4102を4252Fに供出し、4両化した形態となっています。

高性能化を行うにあたっては、同時期に廃車となった2400形のモーターが転用されており、冷房も搭載されました。
冷房装置については、8000形と同じCU-195Aが採用されましたが、4000形全体で見た場合には少数派で、4編成のみの存在です。
側面の表示装置は、種別と行先を表示するタイプとされ、車体の修繕や各種改良も行われました。

高性能車となってからは、5000形の4両と同じような使い方とされ、急行の付属編成や支線の各駅停車で活躍しました。
引退間際まで使われ方はほとんど変化せず、3000形への置き換えで2004年に廃車となっています。

編成表

クハ4052-デハ4002-デハ4102-クハ4152
※左側が新宿方

製造区分

クハ4052:1次車
デハ4002:6次車
デハ4102:6次車
クハ4152:1次車

製造所

クハ4052:東急車輛製造
デハ4002:東急車輛製造
デハ4102:東急車輛製造
クハ4152:東急車輛製造

旧番号

クハ4052:デハ4002
デハ4002:デハ4202
デハ4102:デハ4302
クハ4152:クハ4052

竣功日

クハ4052:1967年1月25日
デハ4002:1974年11月18日
デハ4102:1974年11月18日
クハ4152:1967年1月25日

高性能化・改番日

クハ4052:1986年2月1日
デハ4002:1986年2月1日
デハ4102:1986年2月1日
クハ4152:1986年2月1日

廃車日

クハ4052:2004年11月16日
デハ4002:2004年11月16日
デハ4102:2004年11月16日
クハ4152:2004年11月16日

4052Fの写真

20180120_07