全346両が製造され、小田急の歴史上では最多勢力となっている3000形。
後から中間車が追加増備されたため、製造期間自体は長くなっていますが、編成単位では短期間に集中増備されました。

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あまりにも短期間で増備されたため、各編成が竣功した年度は複雑ですが、それぞれどのようになっているのでしょうか。

各編成が竣功した年度

後に小田急最大の勢力となる3000形は、2001年度に最初のグループが登場しました。
営業運転の開始は2002年2月10日のことで、数多く残っていた古い車両を次々に置き換えることとなります。

3000形の編成単位での増備は、2001年度から2006年度にかけて行われました。
まずは各編成がどの年度に竣功したのかを確認してみたいと思います。
以下は年度ごとに竣功した編成をまとめたもので、竣功日順で並べました。

【2001年度】
・3251F(1次車)
・3252F(1次車)
・3253F(1次車)
・3254F(1次車)

【2002年度】
・3255F(2次車)
・3256F(2次車)
・3257F(2次車)
・3258F(2次車)

【2003年度】
・3259F(2次車)
・3260F(2次車)
・3261F(2次車)
・3262F(2次車)
・3263F(3次車)
・3651F(3次車)
・3652F(3次車)
・3653F(3次車)
・3264F(3次車)

【2004年度】
・3265F(3次車)
・3266F(3次車)
・3654F(4次車)
・3655F(4次車)
・3656F(4次車)
・3267F(4次車)
・3657F(4次車)
・3268F(4次車)
・3269F(5次車)
・3270F(5次車)

【2005年度】
・3272F(5次車)
・3271F(5次車)
・3658F(5次車)
・3659F(5次車)
・3660F(6次車)
・3661F(6次車)
・3662F(6次車)
・3663F(6次車)
・3273F(6次車)
・3275F(6次車)
・3274F(6次車)
・3276F(7次車)
・3664F(7次車)

【2006年度】
・3665F(7次車)
・3277F(7次車)
・3279F(7次車)
・3278F(7次車)
・3280F(8次車)
・3281F(8次車)
・3282F(8次車)

6年間に渡った3000形の増備ですが、後半になるほどペースが上がり、多くの編成が竣功しています。
興味深い点としては、製造区分が同じ編成が年度を跨いでおり、編成によっては竣功日が逆転しているケースもあります。
それだけ多くの編成が一気に造られていたことを意味し、小田急に到着後は次々にデビューする状態でした。

中間増備車が竣功した年度

編成単位での増備が終わった後、3000形は中間車だけが増備され、既存編成の10両固定編成化が行われました。
最終的に12編成が10両化され、3081Fから3087Fと、3091Fから3095Fとなっています。

中間車の増備は、6両の編成に4両を追加したパターンと、8両の編成に2両を追加したパターンに分かれており、先に10両化されたのは6両の編成でした。
しばらく経ってから8両の編成を10両化したため、結果的に3000形は増備の期間が長くなっています。

10両化された各編成について、どの年度に竣功したのかを確認してみましょう。
以下は年度ごとに竣功した編成で、中間増備車が竣功した年度も同様です。
編成単位での確認と同様、竣功日順で並べました。

【2010年度】
・3091F(9次車)
・3092F(9次車)

【2011年度】
・3093F(9次車)
・3094F(9次車)
・3095F(9次車)

【2017年度】
・3081F(10次車)

【2018年度】
・3082F(10次車)
・3083F(10次車)

【2019年度】
・3086F(10次車)
・3087F(10次車)
・3084F(10次車)
・3085F(10次車)

結果はこのようになっており、基本的には各編成が順番に竣功していきますが、2019年度だけは違う結果となっており、かなり逆転が発生しています。
組み替えならではの結果でもあり、振り返ってみると面白いものですね。

おわりに

増備がハイペースで行われ、年度を跨いで次々に登場した3000形。
そんな3000形も登場から20年を超え、小田急の中ではベテランの車両となってきました。