1000形の未更新車が全車引退し、続いて少しずつ廃車が進められている小田急の8000形。
今後は西武に移籍する編成もありますが、多くは解体という運命を辿るものと思われます。

そんな中、引退が想定されていた8061Fが廃車となったようで、8000形はさらに編成数を減らしました。

8000形の8061Fが廃車に

2023年11月18日と19日に50000形(VSE)との追いかけっこツアーに使用され、引退の可能性が浮上していた8061Fが、残念ながら廃車となってしまいました。
4両としては7編成目の廃車で、気付けば半減するのが近くなりつつあります。

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8061Fは1986年に登場した4次車で、8000形としては比較的後期の編成にあたります。
リニューアルの時期は遅く、最後から2番目に行われた編成となっており、制御装置にハイブリッドSiC 3レベルのVVVFインバーターを採用しました。

終わりに近いタイミングでのリニューアルで、僅かに10年での廃車はもったいないようにも感じますが、タイミングや制御装置が異なっていること等を考慮したものと思われます。

8000形の現役編成と今後の見通し

まだ見かける機会は多いものの、8000形自体は減ってきたなと感じるようになりました。
実際にはどれぐらいの8000形が走っているのか、現在も残っている編成について、改めて整理してみましょう。

【4両】
・8051F
・8053F
・8057F
・8058F
・8059F
・8063F
・8064F
・8065F
・8066F

【6両】
・8252F
・8253F
・8257F
・8258F
・8260F
・8261F
・8262F
・8263F
・8265F
・8266F

4両が9編成、6両が10編成となっていますが、8261Fが運用から外れているため、実質的には9編成ずつということになりそうです。
あと1編成ずつの廃車で8000形は半減することになり、減ったなと実感するのも無理はありません。

気になるのは短期的に廃車があるのかという点ですが、2023年度は新車の増備がないため、これ以上の廃車が現実的にできるのかというと、やや難しい面がありそうです。
あと少しは減らせるかもしれませんが、数編成の廃車は不可能と考えられ、まとまった廃車は2024年度以降になっていくものと思われます。

おわりに

廃車が本格化したのが遅く、一気に減り始めたと感じる8000形。
西武への譲渡が控えているため、今後も8000形の廃車が進むことは確実とみられ、年間30両から40両のペースで置き換えられた場合、あと数年で形式消滅する可能性もありそうです。