多くの駅で橋上駅舎化が行われ、小田急線内で地上に駅舎がある駅は少なくなりました。
江ノ島線内は比較的残っているほうですが、それでも割合としては半分以下となっています。

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路線や周辺の発展に合わせて橋上駅舎化が進められてきましたが、地上に駅舎があった頃は、上下線のどちら側に設けられていたのでしょうか。

多くが橋上駅舎化された江ノ島線内の駅

橋上駅舎化が進み、小田急線内では地上に駅舎がある駅は少なくなりました。
路線の発展に合わせた仕方がない変化とはいえ、昔ながらの雰囲気が消えていくのは寂しく感じる面もあります。

江ノ島線内についても、小田原線と同様に橋上駅舎化された駅が多く存在しますが、比率という面では小田急線内で最も地上駅舎が残っている路線です。
ホームが短い駅もあるため、どこか懐かしく感じることもあります。



以前地上駅舎についてまとめた際の記事ですが、時代に合わせた改良も行われつつあり、変化は続いているといえます。
しかし、ほとんどの駅は元々地上に駅舎があり、それらが改良されてきたということになります。
そこでふと気になったのが、駅舎が上下線のどちら側にあったのかということでした。

地上時代に駅舎があった場所

気になってしまった以上は仕方がないので、調べてみることにしました。
写真や地図等を参考にしつつ調べ始めましたが、思っていた以上に調査は難航し、予想外に時間がかかるものでした。

導き出した調査結果は以下のとおりで、現在もそのままの位置に駅舎が残る駅もあります。

東林間:下り線
中央林間:上り線
南林間:下り線
鶴間:上り線
大和:不明
桜ヶ丘:下り線
高座渋谷:下り線
長後:下り線
湘南台:上り線
六会日大前:下り線
善行:上り線
藤沢本町:下り線
藤沢:終端部
本鵠沼:上り線
鵠沼海岸:上り線
片瀬江ノ島:終端部

念入りに調べてはいますが、誤りがある可能性も十分にあるため、その場合にはご指摘をいただけると大変ありがたく思います。
下り線側にある駅が多い印象ですが、藤沢から先では上り線側が続くため、江ノ島線全体では半々ぐらいとなります。

最後まで結論を出せなかったのが大和で、確認できる時代の写真が限られており、最後までよく分かりませんでした。
元々高架駅でしたが、片側だけに駅舎があったのか、それとも両側にあったのか、謎のままで調査を終えることとなりました。

おわりに

小田原線の調査もしようと思っていたのですが、江ノ島線でかなり苦労したことから、忘れた頃にやってみたいと思います。
駅舎の写真は残っていても、それがどこなのかを把握するのは思っていた以上に難しく、想定外の苦労をすることとなりました。