早いもので、2023年も残すところあと1ヶ月ほどとなってしまいました。
このままあっという間に年越しのタイミングとなりそうですが、小田急から年末年始の運行に関するお知らせが出ています。

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新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから初の年越しとなりますが、小田急においては終夜運転をせず、臨時列車の運行等を行うのみとなります。
以前は毎年終夜運転を行っていた小田急ですが、このままやめてしまうのでしょうか。

コロナ禍で中止された終夜運転

多くの鉄道会社と同様に、小田急の年越しといえば大晦日から元旦にかけて行われる終夜運転でした。
通常の列車に加え、ロマンスカーも運転されることが特徴で、初詣号からニューイヤーエクスプレス号へと名を変えつつ、多くの本数が運行されてきました。

そのような状況に変化を発生させたのは、2020年に日本でも流行が始まった新型コロナウイルス感染症で、2021年は終夜運転を行わないことを小田急は決定します。
終夜運転を実施する東京メトロと直通運転を行うメトロニューイヤー号や、ニューイヤーエクスプレス号等の運行は予定されていましたが、1都3県の知事や国土交通省から終夜運転等の中止が要請され、取りやめとなりました。

少しずつ社会が正常化していく中、2022年、2023年も小田急は終夜運転を行わず、一部の臨時列車を運行するのみとなっています。
終夜運転の復活は鉄道会社によって判断が分かれており、小田急は引き続き運行しないという選択をしてきました。

小田急における終夜運転の今後

長く続いたコロナ禍がほぼ終わり、社会が一気に正常化へと向かった2023年ですが、小田急は2024年にかけての終夜運転を行わない選択をしました。
臨時列車等の運行は予定されており、定番となっているニューイヤーエクスプレス号の運転や、片瀬江ノ島の利用者に配慮した列車が設定されます。

終夜運転が復活する可能性が高い2024年というタイミングでしたが、ここで復活させないとなると、このままやめてしまう展開が現実味を帯びてきます。
慎重な判断をするために、2024年は様子を見ている可能性もありますが、考えにくいタイミングではあります。

本来は電車が走らない時間帯に運行を行う終夜運転は、当然のことながら対応する方々の負担が大きいと考えられ、そういった面での配慮もあるのかもしれません。
江ノ島で初日の出を見るという需要には応えており、選択と集中を図った結果ともいえます。
自家用車という選択肢もある中で、小田急の終夜運転が果たす役割は減ってきていたとも考えられ、コロナ禍はきっかけにすぎないともいえそうです。

おわりに

生活様式が変化し、終夜運転自体が全国的に縮小される傾向だった中、小田急は2024年も復活させない選択をしました。
少し寂しい気はしますが、これも一つの変化として受け入れ、新しい時代に向かっていくべきなのかもしれませんね。