小田急の起点として毎日多くの利用者が行き交い、次々に到着した電車が折り返していく小田急の新宿駅。
ターミナル駅としての役割を担い、東京都内を走る多くの路線に乗り換えられるようになっています。

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そんな小田急の新宿駅ですが、ターミナル駅として差別化されているのか、他の駅とは自動放送が異なります。
昔も今も他の駅とは色々な面で異なる放送について、少し触れてみたいと思います。

他とは異なる新宿駅の自動放送

小田急を日常的に利用していると、新宿だけが他の駅と異なる自動放送になっていることに気付きます。
案内される内容が多いことが特徴の一つとなっており、電車の接近や発車に関する放送に加え、到着時に追加の案内が入るほか、乗車位置が変わるといった内容も加えられています。

他の駅と異なる点は他にもあり、始発駅ということで全ての列車が同じ方向に出発するため、女性の声によるアナウンスのみが使われており、ホームによる使い分けはありません。
小田急としては珍しく、一日を通して発車ベルが鳴っていることも特徴で、特急とそれ以外で違うものが使われています。

放送自体の雰囲気も他の駅とは異なります。
若干の違いといったところにはなりますが、どこかゆったりとした喋りになっており、文節の間が他の駅よりも開いている印象です。
全体的に時間をかけて、聞き取りやすいように構成されていると感じられ、ターミナル駅としての風格を感じさせるものとなっています。

アナウンスを担当する人も異なる新宿駅

内容が他の駅とは大きく異なるためか、新宿はアナウンスを担当している人も異なります。
小田急は女性のアナウンスに緒方智美さんを起用していますが、新宿だけは長塚みどりさんとなっており、わざわざ別の方を充てているようです。

新宿の声が異なっているのは昔から長く続いており、他の駅とは異なる内容や、ゆったりとした喋りであることも同様でした。
昔は現在よりも年齢が高めの方の声が使われ、落ち着いた喋り方に特徴があり、これから旅に出るのだというのを感じさせるものだったように思います。

ホーム自体が建物の中にあり、地上と地下の2層となっている新宿駅は、沿線に住む者としてどこか誇らしくもありました。
その中で響く放送はとても耳に残り、小田急の新宿駅といえばこの雰囲気という印象を強くしたように思います。

おわりに

超高層ビルへの建て替えに伴い、新宿駅は工事の真っ最中となっています。
工事が終わった後の駅構内は、どのような雰囲気へと変わるのか、そんな変化も楽しみですね。