古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4253Fの概要

1986年度に高性能化された編成で、2本の5両を組み替え、4両と6両の編成としたものです。
4253Fはそのうちの6両として組まれた編成で、4013Fに4003Fの中間車を1両追加する形態となっています。

東急車輛製造で造られた車両が多い4000形において、日本車輌製造で造られた車両を含む比較的珍しい編成でした。
廃車が進められていた2400形のモーターを流用し、同時にCU-195Bを用いて冷房化が行われ、他の形式とも併結が可能な高性能車へと変わりました。
側面の表示装置は、種別と行先を表示するタイプとされ、車体の修繕や各種改良も行われています。

箱根登山線への乗り入れはできなかったため、急行では小田原行きの列車を中心に活躍し、5000形や8000形と組む姿が多く見られることとなります。
晩年は単独での運用を中心に活躍しましたが、3000形の増備に伴い、2004年に4000形としては2本目の廃車となりました。

編成表

クハ4253-デハ4203-デハ4303-デハ4403-デハ4503-クハ4553
※左側が新宿方

製造区分

クハ4253:3次車
デハ4203:1次車
デハ4303:3次車
デハ4403:8次車
デハ4503:8次車
クハ4553:3次車

製造所

クハ4253:日本車輌製造
デハ4203:東急車輛製造
デハ4303:日本車輌製造
デハ4403:東急車輛製造
デハ4503:東急車輛製造
クハ4553:日本車輌製造

旧番号

クハ4253:デハ4013
デハ4203:デハ4103(デハ4217)
デハ4303:デハ4113
デハ4403:デハ4213
デハ4503:デハ4313
クハ4553:クハ4063
※括弧内は仮番号

竣功日

クハ4253:1968年9月6日
デハ4203:1967年3月17日
デハ4303:1968年9月6日
デハ4403:1976年11月1日
デハ4503:1976年11月1日
クハ4553:1968年9月6日

高性能化・改番日

クハ4253:1987年3月3日
デハ4203:1987年3月3日
デハ4303:1987年3月3日
デハ4403:1987年3月3日
デハ4503:1987年3月3日
クハ4553:1987年3月3日

廃車日

クハ4253:2004年1月26日
デハ4203:2004年1月26日
デハ4303:2004年1月26日
デハ4403:2004年1月26日
デハ4503:2004年1月26日
クハ4553:2004年1月26日

4253Fの写真

20200718_04