2023年度の鉄道事業設備投資計画において、ホームドアの設置が予告されていた町田駅ですが、11月から12月にかけて筐体が設置されました。
これまでの小田急とは少し違う傾向も見られ、2024年度以降の動きへと繋がるのかもしれません。

設置までの流れを振り返りつつ、最新の状況を整理してみたいと思います。

一気に設置された町田駅のホームドア

設置の準備は済んでいながら、なかなか筐体が運ばれてこなかった町田駅ですが、2023年度の下期にあたる11月より設置が始まりました。
ホームドアの輸送には4000形が使用され、人々が寝静まった深夜に設置工事が行われ、一晩でホームの状況は一変することとなります。

町田駅での設置は、土曜日の終電後から日曜日の始発にかけて行われました。
1週間ごとに各ホームへの設置が行われたことが特徴で、約1ヶ月で工事を終えています。

各ホームにおける設置日は、以下のとおりとなります。

11月19日:3番ホーム
11月26日:4番ホーム
12月3日:2番ホーム
12月10日:1番ホーム

上りホームからスタートし、まずは本線側への設置を行い、翌週に副本線側の対応を行うという流れでした。
小田急の設置ペースとしては早く、やや傾向の変化を感じますが、今後はどうなるのでしょうか。

20231223_03

下りホーム側から見た様子はこのようになっており、あっという間にホームドアの設置が済んでしまいました。
まだ稼働はしていないため、開いた状態で電車が行き交う状況がしばらくは続くこととなります。

気になる2024年度以降に設置されるホームドア

比較的スローペースでホームドアの設置を進める小田急ですが、2023年度は本厚木の上りホームと町田が対象駅となっています。
既に使用を開始している本厚木に加え、町田にも筐体の設置が完了したことで、当初の予定どおり進んでいる状況です。

鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することで、2032年度までに37駅でホームドアが整備される予定ですが、2023年度は従来とあまり変わらないペースでの設置となりました。
しかし、ニュースリリース等での設置という表現は、使用を開始することを意味しているため、他の駅でも2023年度内に筐体が設置される可能性は残っています。

期限から逆算すると、今後は1年間に3駅程度は設置を進めなければならず、工事のペースにも変化がありそうです。
大きな駅ほど早期に設置される予定となっているため、慣れ親しんだ小田急の風景は過去のものとなっていきそうです。

おわりに

あっという間にホームドアの設置が終わり、使用開始に向けての準備が進められている町田駅。
主要駅を中心として、本格的な設置の流れが訪れようとしているのかもしれません。