古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4259Fの概要

1987年度に高性能化された編成で、5両を2本組み合わせて4両と6両にしたものです。
4259Fは6両として組まれたほうの編成で、4007Fに4004Fの中間車を1両追加した形態となっています。

高性能化にあたっては、同時期に廃車が進められていた2400形のモーターが流用され、冷房化も行われました。
側面の表示装置は、種別と行先を表示するタイプとされ、車体の修繕や各種改良も実施されています。

編成固有の特徴としては、助手席側のワイパーが車体色に塗られていたことがあげられ、編成を特定することは容易でした。
また、一部の中間車が履いていたTS-818をクハの台車として活用したため、4260Fを除く他編成のクハが通常履いているTS-814とは異なっていました。

高性能車となってからは、他形式の6両と同じように使われ、併結も行われています。
箱根登山線への乗り入れはできなかったため、急行では小田原行きの列車を中心に見ることができました。
晩年は単独での運用が中心となり、3000形への置き換えで2004年に廃車となっています。

編成表

クハ4259-デハ4209-デハ4309-デハ4409-デハ4509-クハ4559
※左側が新宿方

製造区分

クハ4259:2次車
デハ4209:1次車
デハ4309:2次車
デハ4409:6次車
デハ4509:6次車
クハ4559:2次車

製造所

クハ4259:東急車輛製造
デハ4209:東急車輛製造
デハ4309:東急車輛製造
デハ4409:東急車輛製造
デハ4509:東急車輛製造
クハ4559:東急車輛製造

旧番号

クハ4259:デハ4007
デハ4209:デハ4104(デハ4218)
デハ4309:デハ4107
デハ4409:デハ4207
デハ4509:デハ4307
クハ4559:クハ4057
※括弧内は仮番号

竣功日

クハ4259:1967年11月10日
デハ4209:1967年4月15日
デハ4309:1967年11月10日
デハ4409:1975年2月20日
デハ4509:1975年2月20日
クハ4559:1967年11月10日

高性能化・改番日

クハ4259:1987年7月27日
デハ4209:1987年7月27日
デハ4309:1987年7月27日
デハ4409:1987年7月27日
デハ4509:1987年7月27日
クハ4559:1987年7月27日

廃車日

クハ4259:2004年4月27日
デハ4209:2004年4月27日
デハ4309:2004年4月27日
デハ4409:2004年4月27日
デハ4509:2004年4月27日
クハ4559:2004年4月27日

4259Fの写真

20181222_07