他の路線ではあまり聞かれない音色が使われ、小田急らしさの象徴となっている踏切。
少し前から東武の日光線で聞かれるような警報音が散見されるようになり、最近では変更された踏切が多くなってきました。

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増加が続く現状と、若干音色に違いがあるのではないかという疑問について、今回は整理してみたいと思います。

特徴的な音を奏でてきた小田急の踏切

小田急の踏切といえば、やや低めの特徴的な音色を思い浮かべるのではないでしょうか。
現在の系統の警報音は昭和の終わり頃になると増加しますが、それまではもっと一般的な音が鳴っていたようです。

特徴的な音色が採用されて以降も、過去に何度か変化してきており、少しずつ音の高さが上がっているように感じます。
近年においては、箱根登山線内や東武日光線内で使われているのと似たような音色が増加し、今までとは少し傾向が変化してきました。

1年ほど前は限られた踏切でしか聞けない状態でしたが、最近はかなり多くの踏切で使われるようになっており、遭遇する率が高くなりつつあります。
音の変化は機器の交換によって生じていると考えられますが、更新のタイミングと考えてもおかしくはなく、どちらにしても今後は新しいタイプの音色が主流になるものと思われます。

新しい音色は複数のパターンが存在か

増加しつつある新しい音色ですが、気になることがもう一つあります。
音色の系統自体は同じであるものの、音の高さに違いがあるようで、複数のパターンが存在するのです。

昔のような高さの音もあれば、かなり高くなっている踏切もあり、規則性はおそらくありません。
響き方にも違いがあるように感じられ、乾いているような音もあれば、反響する感じに聞こえる踏切もあります。

この違いが何を理由に生じているかは不明ですが、機器の違いや個体差なのか、それとも設定によるものなのか、謎は深まるばかりです。
パターンはそこそこ多そうで、仮に設定だとした場合には、なぜ統一しないのかという不思議があります。
現状では傾向がないように思われるため、今後の増加によって見えてくるのかもしれません。

おわりに

音色に変更が発生しつつも、さらに複数のパターンが存在する状況となってきた小田急の踏切。
過去にここまでの個体差が生じたことはなく、統一されない場合はかなり面白い状態となりそうです。