古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4254Fの概要

1988年度に高性能化された編成で、比較的若い番号ながら後期に施工されました。
元になった編成は4018Fと4022Fで、3両を2本組み合わせて6両としており、2両の先頭車が完全な中間車へと大改造されています。

高性能化には2400形のモーターが充てられ、同時に冷房化も行われました。
側面の表示装置は、種別と行先を表示するタイプとされ、車体の修繕や各種改良も実施されています。

先頭車のまま残ったクハ4072は、2本しかなかった5次車となっており、乗務員扉の周囲が5000形と同じ処理となっていることが特徴で、高性能化後は前後の先頭車で形状が異なる編成となりました。
6両化するにあたっては、パンタグラフを搭載する車両の関係か、4018Fの中間車と先頭車は位置が入れ替わっています。

高性能車となってからは、他形式の6両と同じように使われ、併結も行われています。
箱根登山線への乗り入れはできなかったため、急行では小田原行きの列車を中心に見ることができました。
晩年は単独での運用が中心となり、3000形への置き換えで2004年に廃車となっています。

編成表

クハ4254-デハ4204-デハ4304-デハ4404-デハ4504-クハ4554
※左側が新宿方

製造区分

クハ4254:4次車
デハ4204:4次車
デハ4304:4次車
デハ4404:5次車
デハ4504:5次車
クハ4554:5次車

製造所

クハ4254:東急車輛製造
デハ4204:東急車輛製造
デハ4304:東急車輛製造
デハ4404:東急車輛製造
デハ4504:東急車輛製造
クハ4554:東急車輛製造

旧番号

クハ4254:デハ4018
デハ4204:クハ4068
デハ4304:デハ4118
デハ4404:デハ4022
デハ4504:デハ4122
クハ4554:クハ4072

竣功日

クハ4254:1969年6月4日
デハ4204:1969年6月4日
デハ4304:1969年6月4日
デハ4404:1970年10月22日
デハ4504:1970年10月22日
クハ4554:1970年10月22日

高性能化・改番日

クハ4254:1988年7月26日
デハ4204:1988年7月26日
デハ4304:1988年7月26日
デハ4404:1988年7月26日
デハ4504:1988年7月26日
クハ4554:1988年7月26日

廃車日

クハ4254:2004年4月13日
デハ4204:2004年4月13日
デハ4304:2004年4月13日
デハ4404:2004年4月13日
デハ4504:2004年4月13日
クハ4554:2004年4月13日

4254Fの写真

20191012_08