古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4256Fの概要

1988年度に高性能化された編成で、改造が行われる最終年度での竣功となりました。
4014Fと4015Fの3両2本を組み合わせて6両としたもので、2両の先頭車に対して中間車化が行われています。

高性能化に際しては、他の編成と同様に2400形のモーターが流用され、CU-195Bを用いた冷房化も行われました。
側面の表示装置は、種別と行先を表示するタイプとされ、車体の修繕や各種改良も実施されています。

外見上の目立った特徴はありませんでしたが、日本車輌製造と川崎車輛で製造された2編成が組み合わされており、4000形の製造を担当した少数派の車両メーカー同士が組み合わされました。
6両化するにあたっては、パンタグラフを搭載する車両の関係か、4015Fの中間車と先頭車は位置が入れ替わっています。

高性能車となってからは、他形式の6両と同じように使われ、併結も行われています。
箱根登山線への乗り入れはできなかったため、急行では小田原行きの列車を中心に見ることができました。
晩年は単独での運用が中心となり、3000形への置き換えで2004年に廃車となっています。

編成表

クハ4256-デハ4206-デハ4306-デハ4406-デハ4506-クハ4556
※左側が新宿方

製造区分

クハ4256:3次車
デハ4206:3次車
デハ4306:3次車
デハ4406:3次車
デハ4506:3次車
クハ4556:3次車

製造所

クハ4256:川崎車輛
デハ4206:川崎車輛
デハ4306:川崎車輛
デハ4406:日本車輌製造
デハ4506:日本車輌製造
クハ4556:日本車輌製造

旧番号

クハ4256:デハ4015
デハ4206:クハ4065
デハ4306:デハ4115
デハ4406:デハ4014
デハ4506:デハ4114
クハ4556:クハ4064

竣功日

クハ4256:1968年11月3日
デハ4206:1968年11月3日
デハ4306:1968年11月3日
デハ4406:1968年9月25日
デハ4506:1968年9月25日
クハ4556:1968年9月25日

高性能化・改番日

クハ4256:1988年8月30日
デハ4206:1988年8月30日
デハ4306:1988年8月30日
デハ4406:1988年8月30日
デハ4506:1988年8月30日
クハ4556:1988年8月30日

廃車日

クハ4256:2004年8月6日
デハ4206:2004年8月6日
デハ4306:2004年8月6日
デハ4406:2004年8月6日
デハ4506:2004年8月6日
クハ4556:2004年8月6日

4256Fの写真

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