1969年に営業運転を開始し、4両と6両の編成が登場した小田急5000形。
小田急5000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

5268Fの概要

1982年度に登場した5000形の最終増備グループで、8000形が登場したのは同年度となっています。
製造区分上は8次車に分類され、小田急顔として最後の登場となった編成群の1本です。

5200形とも呼ばれた6両は、増備の過程で細かい仕様変更が多くあり、5次車の5259F以降は比較的安定しましたが、7次車の5266F以降はデハ5400の貫通路に設けられた仕切扉が押さえ金式となり、5268Fもその流れを踏襲しています。
小田急顔の集大成として、7次車以降の編成は最も洗練された姿になったといえます。

リニューアルについては2000年度に行われ、車体の修繕や車内の居住性改善が図られました。
前照灯のシールドビーム化や転落防止用外幌の設置も行われ、デハ5418のパンタグラフについては、配管を残したまま撤去されました。
シングルアーム式パンタグラフへの交換は、リニューアル時ではなく全車的な取り組みの際となっています。

主に優等列車で活躍し、箱根登山線にも頻繁に乗り入れましたが、各駅停車でも運用されました。
6両の編成としては最後の1本となり、2011年1月29日と30日には5065Fと組んだ10両でさよなら運転が行われています。
翌日にそのまま廃車となり、4両化された3編成を除き、小田急から6両の5000形は消滅しました。

編成表

クハ5268-デハ5218-デハ5318-デハ5418-デハ5518-クハ5568
※左側が新宿方

製造区分

クハ5268:8次車
デハ5218:8次車
デハ5318:8次車
デハ5418:8次車
デハ5518:8次車
クハ5568:8次車

製造所

クハ5268:日本車輌製造
デハ5218:日本車輌製造
デハ5318:日本車輌製造
デハ5418:日本車輌製造
デハ5518:日本車輌製造
クハ5568:日本車輌製造

竣功日

クハ5268:1982年4月28日
デハ5218:1982年4月28日
デハ5318:1982年4月28日
デハ5418:1982年4月28日
デハ5518:1982年4月28日
クハ5568:1982年4月28日

車体修理竣功日

クハ5268:2001年1月11日
デハ5218:2001年1月11日
デハ5318:2001年1月11日
デハ5418:2001年1月11日
デハ5518:2001年1月11日
クハ5568:2001年1月11日

廃車日

クハ5268:2011年1月31日
デハ5218:2011年1月31日
デハ5318:2011年1月31日
デハ5418:2011年1月31日
デハ5518:2011年1月31日
クハ5568:2011年1月31日

5268Fの写真

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