小田原線から多摩線が分岐し、川崎市の北部副都心として発展してきた小田急の新百合ヶ丘駅。
利用者の増加に合わせて過去に2回の改良工事が行われ、コンコース等を拡大しつつ今日に至っています。

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そんな新百合ヶ丘ですが、3回目の大規模改良工事が予定されているものの、動きがない状況が続いています。
横浜市営地下鉄の延伸と関連していると考えられますが、現状はどうなっているのでしょうか。

大規模改良工事が予定される新百合ヶ丘駅

過去に2回も行われていながら、新百合ヶ丘では3回目の大規模改良工事が予定されているようです。
大規模改良工事が予定されていることは、2020年度の鉄道事業設備投資計画内でホームドアと関連して触れられており、それにより設置時期が未定になっているというものでした。

2021年度、2022年度についても同様の記述がありましたが、2023年度についてはホームドアの設置対象駅が一気に増えた影響か、触れられなくなっています。
詳しい情報は元々ありませんでしたが、その後も続報といったものはなく、大規模改良工事が予定されているようだという状態から変化はありません。

最初に大規模改良工事の予定が明らかになった2020年は、横浜市営地下鉄のブルーラインが新百合ヶ丘まで延伸すると発表された翌年で、この動きに関連するものであることは容易に想像ができます。
しかし、最近はほとんど続報がない状態で、コロナ禍を経たことによる影響も心配されます。

横浜市営地下鉄の延伸予定はどうなっているのか

新百合ヶ丘周辺の利用者にとっては楽しみな横浜市営地下鉄の延伸ですが、2020年にルートや駅の位置に関する発表が行われて以降、目立った動きがない状況が続いています。
2020年からコロナ禍がスタートし、生活様式の変化により収益の見通しが立てにくくなったことが影響しているそうです。

このような状況とはいえ、全く進んでいないのかといえば、そういうわけでもありません。
横浜市が発表した市営交通の中期経営計画では、早期の事業着手を目指して推進していくという記述があります。
2030年という開業目標の実現は困難になってきたといえますが、需要予測等を算定し直しているようなので、そのうち動きがあるということなのでしょう。

市民から寄せられる声についても、延伸を早期に進めることを要望するものがいくつかあり、求める声があるのに進まない状況といえるのかもしれません。
延伸が具体的に動き始めない限り、小田急も新百合ヶ丘駅の改良に着手しにくい状況と考えられるため、少しでも早く前に進むことを願うばかりです。

おわりに

大規模改良工事の予定が明らかにされながらも、続報がない状況が続いている新百合ヶ丘駅。
横浜市営地下鉄の延伸に関する続報が出てから、小田急側にも動きがあるのかもしれませんね。