小田急の本線として、1927年4月1日に全線が一気に開業した小田原線。
立体化により数は減っていますが、小田原線には今も多くの踏切が残っており、小田急小田原線全踏切ガイドでは、それらの各踏切について特徴やデータをまとめています。

登戸1号踏切の概要

代々木上原から続く複々線区間が終わり、最初に通る踏切が登戸1号踏切です。
立地の関係で遮断時間が長くなりがちで、迂回手段もないため直前横断が多く、駅を出発する電車が警笛を鳴らすシーンがよく見られます。

踏切に隣接する向ヶ丘遊園駅は、複々線化時に高架化を行う想定で、同時に登戸1号踏切も廃止される計画となっていました。
しかし、複々線化を進展させることは困難と判断され、2025年度に跨線橋を建設し、踏切の廃止を行う計画となっています。
元々は自動車の通行が可能でしたが、2023年6月5日からは通行止めとされており、新宿寄りの高架下を通る必要があります。

登戸から向ヶ丘遊園にかけては、上り線にのみ緩行線と急行線がありますが、下り線も踏切の直前で待避線への分岐があるため、4線を跨ぐ規模となっています。
様々な方向を向いた踏切警報灯が設置されており、その賑やかな配置が印象的ですが、そのような光景が見られるのはあと僅かな期間となってきました。

登戸1号踏切のデータ

踏切名:登戸1号
種類:第1種甲
警報柱の数:2本
踏切警報灯の数(片面形):8個
踏切警報灯の数(両面形):0個
踏切警報灯の数(全方向形):0個
オーバーハング型踏切警報灯:なし
警報音発生器:電子音式
遮断機の数:3本
大口遮断桿:なし
二段式遮断桿:なし
屈折式遮断桿:なし
踏切支障報知装置の数:4個
踏切障害物検知装置:三次元レーザレーダ式
跨ぐ線路の数:4線
自動車の通行:不可
自動車のすれ違い:不可
歩行者専用通行路:あり
長時間遮断時の迂回手段(歩行者):なし

登戸1号踏切の写真

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