スーパーマーケットやコンビニと並んで、街中で見かけることが多いドラッグストア。
薬だけではなく、日用品や食料品も揃えており、小田急の駅周辺にも様々なお店があります。

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経営統合が盛んに行われており、敵が味方になるケースも多くなっているドラッグストアですが、小田急の駅周辺においては、どのチェーン店が多いのでしょうか。

各駅に出店しているドラッグストア

毎日とまではいかないものの、日用品等を調達しに定期的に利用する方が多いと思われるドラッグストアは、日々の生活に欠かせない存在となりました。
日本では1970年代に登場したといわれているドラッグストアは、1990年代以降にかなりのペースで数を増やし、それに伴って競争も激化することとなり、近年は経営統合による再編が進んでいます。

小田急の駅周辺においては、複数のチェーン店が出店しているケースが多いものの、実際には同じグループの店舗だったりすることもあり、その関係性は複雑です。
まずは駅ごとにあるお店を確認し、現状を明らかにしてみたいと思います。

以下は駅ごとにあるドラッグストアをまとめたもので、軽微な店名の差については、多く使われるものに寄せ、複数の店舗がある場合は一つにまとめています。

新宿:OSドラッグ・ココカラファイン・サンドラッグ・スギ薬局・ダイコクドラッグ・マツモトキヨシ・ミネドラッグ
南新宿:ココカラファイン・薬のヒグチ
参宮橋:ウエルシア・ココカラファイン
代々木八幡:ココカラファイン
代々木上原:ココカラファイン・スギ薬局・トモズ
東北沢:-
下北沢:マツモトキヨシ
世田谷代田:-
梅ヶ丘:ココカラファイン
豪徳寺:ココカラファイン・スギ薬局
経堂:ココカラファイン・サンドラッグ・スマイル・ミネドラッグ
千歳船橋:ココカラファイン・マツモトキヨシ
祖師ヶ谷大蔵:ココカラファイン・トモズ
成城学園前:ココカラファイン・トモズ・マツモトキヨシ
喜多見:ココカラファイン・クスリのナカヤマ
狛江:ココカラファイン・サンドラッグ・トモズ・ミネドラッグ
和泉多摩川:クスリのナカヤマ
登戸:クスリのナカヤマ
向ヶ丘遊園:ウェルパーク・クリエイト・マツモトキヨシ・クスリのナカヤマ
生田:ウェルパーク・セイジョー・マツモトキヨシ・クスリのナカヤマ
読売ランド前:灰吹屋
百合ヶ丘:薬のヒグチ
新百合ヶ丘:セイムス・ハックドラッグ・マツモトキヨシ
柿生:セイジョー・ハックドラッグ
鶴川:トモズ・マツモトキヨシ
玉川学園前:ココカラファイン・トモズ
町田:アインズ&トルペ・いわい・OSドラッグ・ココカラファイン・サンドラッグ・スギ薬局・セイムス・マツモトキヨシ
相模大野:ウエルシア・スギ薬局・ココカラファイン・ツルハドラッグ・マツモトキヨシ
小田急相模原:オダギリ薬局・クリエイト・スギ薬局・スマイル・マツモトキヨシ
相武台前:クリエイト・セイムス・マツモトキヨシ
座間:クリエイト
海老名:スギ薬局・トモズ・マツモトキヨシ
厚木:クリエイト
本厚木:ウエルシア・クリエイト・スギ薬局・マツモトキヨシ
愛甲石田:スギ薬局
伊勢原:セガミ・スギ薬局・マツモトキヨシ
鶴巻温泉:クリエイト・セイムス
東海大学前:クリエイト
秦野:ウエルシア・ココカラファイン・マツモトキヨシ
渋沢:マツモトキヨシ
新松田:クリエイト
開成:ウエルシア
栢山:ウエルシア・クリエイト
富水:ウエルシア
螢田:-
足柄:-
小田原:サンドラッグ・ハックドラッグ・マツモトキヨシ
東林間:クリエイト
中央林間:ウエルシア・オダギリ薬局・ココカラファイン・クリエイト・トモズ・マツモトキヨシ
南林間:セイジョー・ツルハドラッグ・マツモトキヨシ
鶴間:オダギリ薬局
大和:オダギリ薬局・ココカラファイン・セイムス・ツルハドラッグ
桜ヶ丘:スギ薬局・ハックドラッグ
高座渋谷:クリエイト・ツルハドラッグ
長後:セイムス
湘南台:クリエイト・スギ薬局・セイジョー・マツモトキヨシ
六会日大前:ウエルシア・クリエイト・ツルハドラッグ
善行:ツルハドラッグ
藤沢本町:-
藤沢:クリエイト・ココカラファイン・トモズ
本鵠沼:クリエイト
鵠沼海岸:クリエイト
片瀬江ノ島:-
五月台:ツルハドラッグ
栗平:ツルハドラッグ
黒川:-
はるひ野:カワチ
小田急永山:ミネドラッグ・クスリの龍生堂
小田急多摩センター:アインズ&トルペ・ミネドラッグ・マツモトキヨシ・クスリの龍生堂
唐木田:-

結果はこのようになりますが、どこまでを駅周辺とするかの線引きがやや難しく、駅の規模によって若干含める範囲を変動させました。
主要駅は店舗数が多いという分かりやすい状況ながら、地域によっても出店数に偏りがある等、各チェーンの出店戦略がなんとなく感じられるのが面白いところです。

チェーン店ごとの出店駅数

一覧にしただけでは分からないため、チェーン店ごとに集計してみることにしましょう。
複数の店舗がある駅は一つにまとめたため、出店駅数での集計結果となります。

以下は各チェーン店が出店している小田急の駅数で、括弧内はどのグループに属するかを示すものです。

マツモトキヨシ(マツキヨココカラ&カンパニー):22
ココカラファイン(マツキヨココカラ&カンパニー):20
クリエイト(クリエイトSDホールディングス):18
スギ薬局(スギホールディングス):12
ウエルシア(ウエルシアホールディングス):9
トモズ(住友商事):9
ツルハドラッグ(ツルハホールディングス):8
セイムス(富士薬品):6
サンドラッグ(サンドラッグ):5
クスリのナカヤマ(クスリのナカヤマ):5
ミネドラッグ(ミネ医薬品):5
オダギリ薬局(オダギリ):4
セイジョー(マツキヨココカラ&カンパニー):4
ハックドラッグ(ウエルシアホールディングス):4
アインズ&トルペ(アインホールディングス):2
ウェルパーク(いなげや):2
OSドラッグ(協和商事):2
薬のヒグチ(ファーマライズホールディングス):2
スマイル(富士薬品):2
クスリの龍生堂(龍生堂本店):2
いわい(マツキヨココカラ&カンパニー):1
カワチ(カワチ薬品):1
セガミ(マツキヨココカラ&カンパニー):1
ダイコクドラッグ(ダイコク):1
灰吹屋(灰吹屋薬局):1

チェーン店ごとにまとめると分かりやすい結果になり、小田急の駅周辺で最も多いのはマツモトキヨシでした。
続くのはココカラファインですが、1位と2位がマツキヨココカラ&カンパニーで、それ以下にも若干ながら点在することから、小田急の駅周辺では圧倒的なシェアを誇ることになりそうです。
クリエイトやスギ薬局がその下に続き、ウエルシア、トモズ、ツルハドラッグが並んだ後は、誤差に近い店舗数となっていきます。

駅ごとの一覧を見ていくと、地域性もあることが分かり、クリエイトが神奈川県、スギ薬局が町田以西に集中し、ツルハドラッグは江ノ島線や多摩線の支線ばかりと、面白い結果が見えてきます。
大手チェーン店が大量にある中、地域密着型のお店も頑張っており、登戸周辺ではクスリのナカヤマの店舗数が多い等、狭い範囲での地域性もあるようです。

おわりに

駅周辺にあるドラッグストアを調べていくと、思っていた以上に色々なお店があり驚きました。
10年ぐらい経過した頃には、どのような勢力図に変わっているのか、そんな未来のことも気になりますね。