百合丘団地の入居開始に合わせて開業し、掘割部に橋上駅舎を設けた構造に特徴がある百合ヶ丘駅。
南口はそのままフラットに駅前広場へと繋がりますが、そこにゆりストアというスーパーマーケットがあります。
建て替えのため現在は休業中で、既に昔ながらの建物はなくなっていますが、百合ヶ丘駅と歩んできたともいえるゆりストアは、どんなスーパーマーケットなのでしょうか。
団地の建設に合わせて駅が造られるという、当時は比較的よくあったケースですが、向ヶ丘遊園駅を境に風景が分かれていた小田急にとっては、ある種の転換点となった駅の開業でした。
百合ヶ丘駅の開業から遅れること約5ヶ月、駅前にはゆりストアというスーパーマーケットがオープンしました。
ゆりストアは百合ヶ丘産業株式会社が運営しており、開店した当時はゆりが丘ストアという店名でしたが、後に現在の店名に変わっています。
開店当時のスーパーマーケットはまだまだ黎明期で、地元業者とのトラブル等も多かったような時代ですが、団地という新たに人が集まる街だったからか、当初から地元の方々に愛されるお店だったようです。
団地が建設されて人が集まり、鉄道の駅ができて便利になり、スーパーマーケットが繁盛するという、この時代ならではの好循環が生まれたケースだったのでしょう。
しかし、そのような動きは他のスーパーマーケットも同様で、当然のことながら競争は激化していくこととなりました。
平成の前半ぐらいだったでしょうか、地域ではかなり見かけるスーパーマーケットでしたが、ショッピングセンターが開業したりといった変化の中で、気付けばゆりストアは少しずつ店舗を減らしていきます。
一時期は小田急の愛甲石田駅にも店舗があったぐらいで、出店範囲も広がっていた印象ですが、地域密着型の強みこそあれど、大手企業の猛攻には苦しめられつつあったのかもしれません。
このままだとなくなってしまうのではないか、そんなことさえ感じるようになった頃、2020年に驚きのニュースを目にします。
それはドラッグストアを運営する株式会社クリエイトエス・ディーが、ゆりストアを買収するというものでした。
やや複雑な感情を抱く展開でしたが、これからの時代を生き抜くためには、これが最良の展開だと感じたのも正直なところで、買収後はクリエイトとの複合店舗化が進み、付加価値が生まれつつあります。
百合ヶ丘駅前の象徴だった本店にも動きがありました。
オープンから60年以上が経過し、建物は老朽化が進行していましたが、一時閉店による建て替えをすることになったのです。
慣れ親しんだ風景が消えるのは寂しいですが、跡地には再びゆりストアが出店し、今度は複合店舗になって新たな歴史を刻み始めることとなります。
建て替えられたゆりストアがオープンした後、百合ヶ丘の駅前がどのような風景になるのか、そんな新たな歴史の始まりも楽しみですね。
南口はそのままフラットに駅前広場へと繋がりますが、そこにゆりストアというスーパーマーケットがあります。
建て替えのため現在は休業中で、既に昔ながらの建物はなくなっていますが、百合ヶ丘駅と歩んできたともいえるゆりストアは、どんなスーパーマーケットなのでしょうか。
百合ヶ丘駅と歩んできたゆりストア
戦後生まれの百合ヶ丘駅は、1960年3月25日に開業しました。団地の建設に合わせて駅が造られるという、当時は比較的よくあったケースですが、向ヶ丘遊園駅を境に風景が分かれていた小田急にとっては、ある種の転換点となった駅の開業でした。
百合ヶ丘駅の開業から遅れること約5ヶ月、駅前にはゆりストアというスーパーマーケットがオープンしました。
ゆりストアは百合ヶ丘産業株式会社が運営しており、開店した当時はゆりが丘ストアという店名でしたが、後に現在の店名に変わっています。
開店当時のスーパーマーケットはまだまだ黎明期で、地元業者とのトラブル等も多かったような時代ですが、団地という新たに人が集まる街だったからか、当初から地元の方々に愛されるお店だったようです。
団地が建設されて人が集まり、鉄道の駅ができて便利になり、スーパーマーケットが繁盛するという、この時代ならではの好循環が生まれたケースだったのでしょう。
クリエイトSDと組んで新時代へ
百合ヶ丘駅とともに誕生したゆりストアは、その後周辺地域を中心に店舗数を拡大していきます。しかし、そのような動きは他のスーパーマーケットも同様で、当然のことながら競争は激化していくこととなりました。
平成の前半ぐらいだったでしょうか、地域ではかなり見かけるスーパーマーケットでしたが、ショッピングセンターが開業したりといった変化の中で、気付けばゆりストアは少しずつ店舗を減らしていきます。
一時期は小田急の愛甲石田駅にも店舗があったぐらいで、出店範囲も広がっていた印象ですが、地域密着型の強みこそあれど、大手企業の猛攻には苦しめられつつあったのかもしれません。
このままだとなくなってしまうのではないか、そんなことさえ感じるようになった頃、2020年に驚きのニュースを目にします。
それはドラッグストアを運営する株式会社クリエイトエス・ディーが、ゆりストアを買収するというものでした。
やや複雑な感情を抱く展開でしたが、これからの時代を生き抜くためには、これが最良の展開だと感じたのも正直なところで、買収後はクリエイトとの複合店舗化が進み、付加価値が生まれつつあります。
百合ヶ丘駅前の象徴だった本店にも動きがありました。
オープンから60年以上が経過し、建物は老朽化が進行していましたが、一時閉店による建て替えをすることになったのです。
慣れ親しんだ風景が消えるのは寂しいですが、跡地には再びゆりストアが出店し、今度は複合店舗になって新たな歴史を刻み始めることとなります。
おわりに
本店があった場所は既に更地となり、長く変わらなかった百合ヶ丘駅前の風景は一変しました。建て替えられたゆりストアがオープンした後、百合ヶ丘の駅前がどのような風景になるのか、そんな新たな歴史の始まりも楽しみですね。
コメント
コメント一覧 (9)
懐かしいですね。
13年前まで百合ヶ丘駅の近くの千代ヶ丘に住んでいましたが、自宅の周囲にはスーパーが無く、きつい坂道を上り下りして駅の反対側にあるゆりストアで買い物していました。
三和はさらに遠くてゆりストアが三が日休みの時しか行きませんでした。
今思えば百合ヶ丘駅周辺は坂道だらけで駅まで行くのは大変なのに人口が多いのが不思議な気がします。
都心に近いから皆さん我慢しているのでしょうね。
もっとも坂道のお陰で百合ヶ丘駅のある麻生区は長寿日本一の地域になりました。
ニュースを聞いてびっくりすると同時に納得したものです(^-^)
ワタシダ
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ただ、三和の方がお惣菜が豊富だった記憶があります。
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親近感あったわ
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下北沢のピーコックに意匠が似ているようにも思えます。
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それに対抗する為に地域密着型のスーパーが出店する場合、団地の一角や住宅街の通りの良い所に建てる傾向がありますね
特に高齢化が進み、交通機関の利用および移動すら避けたい住民には歓迎されるでしょう
たまに駅前に出店の場合、大手が見切りをつけたのか、諦めたのかは分かりませんが……
また配送ルートを特定の道路周辺にする事で効率の良いひと筆書きも可能ですしね
ワタシダ
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