周辺地域の治安を守り、日本から世界へも広がっていった交番。
小田急の沿線にも数多くの交番があり、そのうちのほとんどは駅前に設けられています。

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全部で70の駅がある小田急ですが、駅前に交番がある駅はどれぐらいあるのでしょうか。
交番の名称にも面白い点が多々あるため、それらも含めてまとめてみました。

小田急の駅前にある交番

警察官が常駐し、地域一帯の治安を守っている交番は、明治時代の日本で生まれました。
現在は日本各地に1万を超える交番や駐在所があり、治安維持において大きな役割を果たしているといえます。

小田急沿線においては、駅前に交番があるケースが多くなっていますが、実際にどれぐらいの駅に設けられているのでしょうか。
早速ですが、どの駅に交番があるのかについて、確認してみたいと思います。

以下は各駅にある交番と駐在所を一覧にしたもので、名称についても記載しました。

新宿:新宿駅西口交番・新宿駅東口交番
南新宿:-
参宮橋:-
代々木八幡:-
代々木上原:代々木上原駅前交番
東北沢:-
下北沢:-
世田谷代田:-
梅ヶ丘:-
豪徳寺:-
経堂:経堂駅前交番
千歳船橋:千歳船橋駅前交番
祖師ヶ谷大蔵:祖師谷大蔵交番
成城学園前:成城交番
喜多見:喜多見駅前交番
狛江:狛江交番
和泉多摩川:和泉多摩川交番
登戸:登戸駅前交番
向ヶ丘遊園:向ヶ丘遊園駅前交番
生田:生田交番
読売ランド前:読売ランド駅前交番
百合ヶ丘:百合丘交番
新百合ヶ丘:新百合ヶ丘駅前交番
柿生:柿生交番
鶴川:鶴川駅前交番
玉川学園前:玉川学園駐在所
町田:町田駅前交番・原町田交番
相模大野:相模大野駅前交番
小田急相模原:小田急相模原駅前交番
相武台前:相武台前交番
座間:座間駅前交番
海老名:海老名駅前交番
厚木:海西交番
本厚木:本厚木駅前交番
愛甲石田:愛甲石田駅前交番
伊勢原:伊勢原駅前交番
鶴巻温泉:鶴巻交番
東海大学前:東海大学駅前交番
秦野:秦野駅前交番
渋沢:渋沢交番
新松田:新松田駅前交番
開成:-
栢山:栢山駅前交番
富水:富水駅前交番
螢田:-
足柄:-
小田原:小田原駅西口交番・小田原駅東口交番
東林間:東林間交番
中央林間:中央林間交番
南林間:南林間駅前交番
鶴間:鶴間駅前交番
大和:大和駅前交番
桜ヶ丘:-
高座渋谷:福田交番
長後:長後駅前交番
湘南台:湘南台駅東口交番・湘南台駅西口交番
六会日大前:六会日大駅前交番
善行:善行交番
藤沢本町:-
藤沢:藤沢駅北口交番
本鵠沼:本鵠沼交番
鵠沼海岸:鵠沼海岸駅前交番
片瀬江ノ島:片瀬江の島交番
五月台:-
栗平:栗平駅前交番
黒川:-
はるひ野:-
小田急永山:永山駅前交番
小田急多摩センター:多摩センター駅前交番
唐木田:唐木田駅前駐在所

結果はこのようになり、交番がない駅のほうが圧倒的に少数派となっています。
駐在所は2駅にあり、玉川学園前と唐木田が該当し、意外な場所にあることが分かりました。

新宿や町田等の大きな駅を中心に、交番が二つ設けられているケースもあり、街の規模を表す結果となっています。
意外なのは、新宿から経堂にかけての駅前に交番がほとんどないことですが、比較的近い他路線の駅に設けられていたりするため、鉄道が多く集まる地域ならではといえそうです。
駅前にはない場合でも、少し離れた位置にある場合が多く、古くからあったというケースや、適当な土地がなかったということなのかもしれません。

興味深い点が多い交番の名称

駅前にある交番の多さにも驚かされましたが、名称についても興味深い点がいくつもありました。
最後まで法則が分からなかったのは、「駅前」と入る場合と入らない場合が混在していることで、何を基準としているのか気になるところです。

駅名の末尾に「前」が入るケースにおいては、交番の名称に影響しているものが多くありました。
読売ランド前、東海大学前、六会日大前については、そのままだと読売ランド前駅前交番等となってしまうためか、読売ランド駅前交番のようになっており、駅名に入る「前」を省略しています。
一方で、相武台前は相武台前交番となっていますが、これは駅から少し離れた場所に相武台交番があるためのようで、色々とややこしそうです。

百合ヶ丘のように、駅名に「ヶ」が入るケースでも、扱いが分かれています。
祖師谷大蔵交番のように抜いているケースがある一方で、百合丘交番と新百合ヶ丘駅前交番のように、あったりなかったりもあり、ますます沼は深くなってきました。
成城交番と鶴巻交番では、駅名の一部が抜けているという事例もあります。

小田急という社名が入る交番としては、小田急相模原駅前交番があり、唯一の存在となっています。
駅名が入らない交番としては、海西交番と福田交番があげられ、前者は厚木駅前の交番であることが影響し、海老名市内で厚木の名称を使用するのを避けたのかもしれませんね。

おわりに

数の多さだけではなく、名称においても面白い点があった交番。
簡単に増減するようなものではないのでしょうが、これから先の未来にはどのような変化があるのでしょうか。