生活様式の変化に合わせ、近年は保有車両数の削減を進めてきた小田急。
余剰となる車両の整理はある程度済んだと思われ、2024年度以降の動きがどうなっていくのかについても注目が集まりつつあります。

現在も1,000両を超える車両が在籍する小田急ですが、この両数を超えたのは平成に入ってからのことでした。
小田急の在籍車両数が1,000両を超えたのはいつのことで、その記念すべきタイミングで増備されたのはどの編成だったのでしょうか。

在籍車両数が1,000両を超えた年度

2022年のダイヤ変更で減便を行い、小田急に在籍する車両数は最盛期を下回るようになりました。
現在はもう少し減少しているはずですが、2023年度末時点では1,063両となっており、減ったとはいえ1,000両を超えた状態は維持されています。

小田急で最も車両が多かったのは、2007年度と2008年度の2年間で、両数としては1,102両を数えました。
車体が短い連接車の置き換えにより、結果的にその後両数は一時的に減少しますが、各駅停車の10両化に合わせて再び上昇し、2019年度には1,090両となっています。

そんな小田急の在籍車両数が1,000両を超えたのは、1992年度のことでした。
この時期の小田急は、車両が増えていることを積極的にアピールしており、ついに1,000両を突破したという情報は、駅や車内等の様々な場所で見ることができました。

1,000両を超えた瞬間に増備された編成

在籍する車両が1992年度に1,000両を超えた小田急ですが、記念すべきその瞬間はいつのことだったのでしょうか。
1992年度末に在籍した車両は1,027両であり、1,000両を超えた後も増備が続けられていたことになります。

2400形の置き換えが終わった後も、小田急では1000形の増備が続けられ、順調に車両の数は増え続けました。
そして、1,000両を超える記念すべき瞬間は1993年1月に訪れ、その時点での在籍車両数は1,009両となります。

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1,000両を突破した際の編成は1000形の1093Fで、1,009両という数字が、10両固定編成だったことを物語っています。
1093Fの竣功日は1993年1月8日で、この日が1,000両を突破した瞬間の日といえるでしょう。

1992年度には、その後も1081Fと1094Fが増備されており、この18両を足すと年度末の1,027両という数字が出てきます。
複々線化の工事を進めつつも、車両を増やして輸送力の増強を図っていたのが、当時の小田急の姿でした。

おわりに

1,000両を超えるタイミングだけではなく、それ以前にも100両単位で小田急は車両の増加をアピールしていました。
この1,000両という節目を境に、車両の増加ペースは落ち着いたため、その後はあまり触れられなくなったと記憶しています。