駅周辺の再整備事業が進められ、駅舎の橋上化といった改良も進められる小田急の鶴川駅。
工事は本格化しつつあり、昔ながらの風景と、改良後の風景が共存する過渡期ならではの状況となっています。

そんな鶴川駅ですが、小田原方には鶴川1号踏切という比較的横断者が多い踏切があります。
再整備事業で拡幅工事が進められており、未来の姿も見えるようになってきました。

拡幅と線形変更が行われる鶴川1号踏切

鶴川駅を出て小田原方面に進むと、鶴川1号踏切という比較的小規模な踏切があります。
自動車の通行は可能な規模ですが、対面通行が可能な幅とはなっておらず、駅に隣接する踏切としては少々頼りないといえるかもしれません。

改善を求める声もあったようで、鶴川駅周辺の再整備事業においては、鶴川1号踏切も改良が進められています。
現在の幅員は約4mとなっていますが、これは6mに拡幅されることとなり、自動車の対面通行も可能な構造となる予定です。

線路に対して斜めになっている状態は、改良後に直線へと変更され、安全性の向上が図られます。
同様に斜めとなっている鶴川2号踏切についても、拡幅の検討はされているようですが、現在のところ具体的な動きはないようです。

新しい警報柱が設置された現在の姿

踏切の改良工事は2022年度に始まり、2024年度に完成の予定で進められています。
最近になって新しい警報柱の設置が行われ、進捗が可視化されてきました。

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現在の状況はこのようになっており、写真の右側には隠された状態ながら新しい警報柱が設置されています。
手前側を右に動かすことで、踏切自体が直線になることが、分かりやすい状態となりました。

南口側の道路は狭い状態となっていますが、こちらも今後南口へのアクセス道路として整備される予定です。
道路が整備されると、自動車の通行が増えてしまいそうな印象はあり、その点だけは少々心配な部分かもしれません。

おわりに

踏切の撤去を求める声もあったようですが、改良によって残すという選択肢になりました。
なくせるような場所でもなく、立体交差も厳しいと思われるため、妥当な選択といえそうですね。