西武に譲渡されることが決まっており、2024年度には国分寺線を走り始める予定となっている小田急の8000形。
具体的な動きがあると思われる2024年ですが、最初に移籍する編成がほぼ確定段階となってきました。

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半年ほど前に営業運転から離脱し、喜多見検車区内に留置されている8261Fについて、決定的な動きがありました。

営業運転を離脱している8261F

小田急から西武に車両が譲渡される、そんな衝撃的な発表から少し経った2023年10月に、8261Fが営業運転から外れました。
車両が廃車となる場合には、休車としてその日を待つか、いきなり機器の取り外しが始まるか、どちらかの展開が基本となっていますが、8261Fについては違う動きを見せており、喜多見検車区内に留置されている状況です。

廃車となる編成が検査の順番と合わない、離脱前は単独での運用が多かった等、8261Fについては気になる点が多く、西武に譲渡される最初の編成になるのではないかといわれてきました。
8000形の6両としては後期の編成であり、少しでも新しい編成を選びたいという希望があるとしたら、8261Fはその条件にマッチする車両でもあります。

通常とは異なる車番の取り外しが発生

通常とは明らかに違う動きとなっていることで、譲渡の可能性が高かった8261Fですが、最初の編成となることが確定するような動きがありました。
どのような動きかというと、小田急エンジニアリングが行っている部品販売において、8261Fの車番が出品されたのです。

車番が出品されたとはいっても、いつもどおりの内容であれば解体の可能性もありますが、今回は内容が異なります。
側面の車番が販売される際には、車体の外板ごと切り取られますが、今回は文字だけの状態となっています。
つまり、車体の状態は維持したまま、車番のみが取り外されていることを意味しており、譲渡される編成であることが確定的になったといえるでしょう。

喜多見検車区内に留置されているため、現在の8261Fがどのような状態になっているのかはよく分かりません。
大規模な改造は難しいことから、大きく姿を変えていることはないと思いますが、どのような状態で西武へと運ばれることになるのでしょうか。

おわりに

大手私鉄同士の車両譲渡という、過去にはあまり見られなかった取り組みが今後本格化します。
このような動きが他社へと広がるようなことはあるのか、そのような点も含めて目が離せない取り組みとなりそうです。