2029年度のオープンに向けて、超高層ビルへの建て替えが進められている小田急の新宿駅周辺。
小田急百貨店新宿店本館の解体工事は、外から見る限りほぼ終わったように思われます。

そんな中、2024年3月25日に新築工事に着工したことが発表され、同日に着工式も行われました。
気になる新宿駅のイメージパースも公開され、少しずつ未来の姿が見えてきています。

吹き抜けになると思われる新宿駅

超高層ビルへの建て替えに伴い、2022年から新宿駅周辺の既存建物を解体する工事が進められています。
あっという間に見慣れた風景は過去のものとなり、大きく空が見える状態となりました。

引き続き新宿ミロードに向かって解体工事が進められますが、A区と呼ばれる超高層ビルが建設される場所において、早くも新築工事が始まっています。
完成後の超高層ビルは、地上48階建て、高さは約260mで、新宿周辺では最も高いビルになる予定です。
低層階には引き続き商業施設が入りますが、高層階はオフィスエリアとなり、小田急沿線民が勤める場合には、夢のようなオフィスといえるでしょう。

新宿駅のホームを含むB区は引き続き解体工事が進められますが、駅部分のイメージパースが公開されています。
構造としては、中央部分が吹き抜けとなるようで、以前とは違った明るく開放的なホームとなりそうです。

完成後の新宿駅はどうなるのか

公開されている1枚のイメージパースだけでは、ホームの全貌を知ることはできません。
解体工事が本格化し、現在の新宿駅は暗く圧迫感のある状態となっていますが、あと5年ほどで全く異なる開放的な空間へと生まれ変わることになります。

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現在の終端部側はこのような状態で、架線も仮設の支柱に付け替えられました。
工事中は仮設の屋根が設けられ、その上で解体工事が進められることとなります。

イメージパースを眺めると、2番ホームから5番ホームにかけての空間が吹き抜けとなり、外側に位置する線路上には天井があるようです。
天井の上は通路となりそうなので、モザイク通りと同じような導線が設けられるものと思われます。
吹き抜け部分にはガラスが多用されそうで、外の光が多く入る開放的な空間となることが予想されますが、夏場の暑さがどのようになるのか等は気になるところです。

小田原方のイメージパースは公開されていませんが、今後新宿ミロードの建物も解体されるため、甲州街道付近まで開放的な空間となるのでしょうか。
ホーム上には大規模な建築物がなさそうなので、解体後は比較的短期間で完成形へと進んでいくものと思われますが、南口の改札が今後どのようになるのかも気になります。

完成後の地上ホームは、中央の線路が最も開放的な位置関係となり、上から車両を見下ろすことができるようになるものと思われます。
様々な面で都合が悪くなることが多いため、ロマンスカーは引き続きJR東日本側の線路を使うのかもしれませんが、中央の線路に入線させるようにすれば、とても絵になる空間となりそうですね。

おわりに

少しずつ完成時のイメージが分かるようになり、楽しみなことが増えてきました。
クローバー型のガラス壁がある位置はどうなるのか、そんなことも気になる今日この頃です。