江ノ島線へと移った時間貸駐車場の料金相場を確認するシリーズですが、今回は後編となります。
前回は長後まで到達しましたが、海が間近となる終点の片瀬江ノ島に向かっていく中で、駐車料金はどのような変化をするのでしょうか。

20231008_01

今回は湘南台から片瀬江ノ島までの各駅について、時間貸駐車場の相場を確認していきたいと思います。

湘南台から片瀬江ノ島までの各駅における駐車料金

待避線がある長後を出た江ノ島線は、平成の時代に大きく発展した湘南台を経由し、スイッチバックを行う藤沢に到達します。
現在は多くの列車がここで折り返し、通して運行されるのは少数派となりましたが、来た方向に電車は戻りつつ、終点は海が間近に迫る片瀬江ノ島となります。

今回も時間貸駐車場の相場を駅ごとに確認していくこととし、調査の基準は変えません。
平均値では母数の影響を大きく受けてしまうため、駅周辺にある最も安い駐車場と高い駐車場をピックアップし、平日の日中の金額としています。

湘南台から片瀬江ノ島までの各駅において、時間貸駐車場の1時間あたりの料金は以下のとおりで、括弧内は高い駐車場の料金を示します。

湘南台:300円(800円)
六会日大前:200円(400円)
善行:300円(600円)
藤沢本町:200円(400円)
藤沢:400円(880円)
本鵠沼:200円(440円)
鵠沼海岸:200円(400円)
片瀬江ノ島:400円(480円)

今回の区間については、駅によってかなり差がある状態となっていました。
だいたいゆるやかに変動していくパターンでしたが、今回は少々傾向が異なるようです。

各駅の特徴が強く出た料金相場

江ノ島線の藤沢や片瀬江ノ島寄りの区間では、駅ごとの特徴が色濃く出る結果となりました。
複数の路線が入っていたり、利用者が多い駅は周辺の駅より相場が顕著に上がり、湘南台、藤沢、片瀬江ノ島が該当します。
藤沢については、江ノ電の駅側が少し安いため、場所による差もあるようです。

各駅停車しか停まらない駅については、最も安い料金が低くなる分かりやすい結果となり、この傾向は終点まで変わりません。
海が近い駅となっても、片瀬江ノ島以外はそこまで大きく上がらず、そこは意外な結果となりました。

変わったケースとしては、本鵠沼付近に1日料金しか設定がない駐車場があるほか、片瀬江ノ島には夏場だけ料金が倍になるといった設定があり、夏のレジャースポットならではといえます。

おわりに

小田原線とは異なり、江ノ島線は終点まで継続して沿線人口が多いため、駐車料金は下げ止まる結果となりました。
次回は最終回の多摩線となりますが、他の路線との違いはあるのでしょうか。