新宿からスタートして、駅ごとに時間貸駐車場の料金相場を確認してきましたが、今回の多摩線編が最終回となります。
多摩川を渡って神奈川県に入った小田急が、多摩線の途中で再び東京都に戻りますが、駐車料金はどのような変化をするのでしょうか。

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新百合ヶ丘から分岐した先の五月台から、終点の唐木田までの各駅について、時間貸駐車場の相場を確認していきたいと思います。

五月台から唐木田までの各駅における駐車料金

小田原線から分岐した多摩線は、高架へと駆け上がり立体交差を抜けていきます。
カーブしながら高架橋を進むと、やがて線路は地平を走るようになり、最初の駅である五月台に到着します。

今回の調査についても、時間貸駐車場の相場を駅ごとに確認し、基準は今までと変えません。
平均値では母数の影響を大きく受けてしまうため、駅周辺にある最も安い駐車場と高い駐車場をピックアップし、平日の日中の金額としています。

五月台から唐木田までの各駅において、時間貸駐車場の1時間あたりの料金は以下のとおりで、括弧内は高い駐車場の料金を示します。

五月台：200円（-）
栗平：100円（300円）
黒川：300円（-）
はるひ野：200円（400円）
小田急永山：200円（300円）
小田急多摩センター：200円（300円）
唐木田：300円（-）

調査の結果はこのようになっており、路線全体に渡って大きな変化はありませんでした。
最終回にしては地味な調査結果となりましたが、どのような傾向があるのでしょうか。

駐車場自体が少ない駅も増える多摩線

新百合ヶ丘から分岐した多摩線ですが、百合ヶ丘や柿生といった周辺の駅と比べた場合、五月台の段階でやや相場が下がる傾向となっています。
住宅の密度が下がることもあってか、小田原線ほどの需要がないということなのかもしれません。

小田原線の末端区間と同様に、前払い方式の駐車場が五月台にあるといった変化があり、駅前に月極の駐車場があるというような違いも生じてきます。
パークアンドライドの場合には、駅前に月極の駐車場を契約しておくといったケースもありそうです。

駐車料金については、前述のとおり路線全体に渡って大きく変化することはなく、東京都の多摩ニュータウン内に入っても上がることはありませんでした。
それなりの距離を進んでいることを踏まえれば、むしろ下げ止まっていると表現したほうがよいのかもしれませんね。

おわりに

全駅の時間貸駐車場をひたすら調べ、区間ごとにまとめてきたシリーズは今回で終了となります。
東京都区部を抜けると、極端な変化はなくなってくるという結果でしたが、少しずつ安くなるという傾向はあり、地価や建物の密集度合いとの関係を感じる結果となりました。