小田急百貨店新宿店本館の超高層ビルへの建て替えに伴い、地上ホームで解体工事が進められる新宿駅。
地上のホーム部分や、地下については既存の構造体を利用しますが、変化が少なかった地下ホームにも動きが生じつつあります。

地上に比べれば地味な変化ですが、地下ホームの現状も確認しておきました。

サイン類が仮設へと変化する地下ホーム

仮設の屋根を設置する等、変化が激しい地上ホームに比べ、各駅停車が発着する地下ホームの変化はおとなしいものとなっています。
お店の閉店や、その後の再オープンといった変化はありましたが、以前からの新宿らしい雰囲気が残っている状態が続いていました。

そんな地下ホームですが、油断すると変化が生じていることがあり、先日気付いたことがあります。
意識して通るようにはしていますが、少し変わったぐらいだとしばらく気付いていないこともあるので、なかなか悩ましいところです。

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現在の地下ホームはこのような状態になっており、天井が剥がされたことが目立つ以外に、サイン類が仮設の状態になっています。
薄く軽いものになっていると推察されるので、軽量化のためにも仮設にせざるを得ないのでしょう。
このような仮設のものでさえ、しっかりしたデザインとされているのは、時代の変化なのか、技術の進歩なのか、気になるところではあります。

気になる地下ホームの今後

上部が建て替えられる地上ホームと異なり、地下ホームは既存の構造体がそのまま使われるため、影響は限定的になると予想されます。
一方で、内外装が一新される地上ホームとのバランスを考えた場合、そのままの状態にするのかといわれれば、それは少々考えにくい方向性でもあり、今後工事の進展に合わせて何らかのリニューアルが行われることになるのでしょう。

各駅停車が発着するということもあってか、地下ホームはそこが地下であることを隠さないような、暗めの雰囲気が続いてきました。
地上ホームが吹き抜けを用いた開放的な空間になることが予想されるため、従来どおりの地下ホームとした場合には、ますます暗い雰囲気が目立つことになります。
色合いの問題等も大きそうですから、地上部に合わせたデザインに変更し、雰囲気を変化させるような改良を行うのが、現状の可能性だと高いといえそうです。

おわりに

地味な変化ではあるものの、地下ホームにも広がりつつある解体工事の影響。
完成までにはまだまだ長い時間がかかりますが、最終的にどのような姿となるのか、工事の進捗と合わせて楽しみな部分ですね。